『ドタンバのマナー』の感想。

テレビのチャンネルを足の指で回したり…(昔はリモコンなどというシロモノはない)
お茶とお菓子を持ちながら足でふすまをダイナミックに開ける女性だったり…

本の冒頭の雰囲気を見て、私は確信しました。
「この本は絶対面白い」
と。

件の本は、昭和57年に発行されたぶっちゃけかなり古い本。

当時こちらの本を新卒そこそこぐらいで読んでいた人だと、もう立派なオジ・オバ様。
もしかしたら既にもう仕事を引退している人もいるかもしれない。

それでもこの本は今でも人気で。
『ドタンバのマナー』Amazonのレビューを見てみたら、びっくりします。

良かったらお住まいの図書館で探してみて下さい。
様々な意味を込めて、スーパーレア並だと思います。見つけたらラッキー♪
中古本は、古すぎて実店舗ではもしかしたら売ってないかも。


~私のおすすめポイント~

①カラー漫画が盛りだくさん。そしてオモロイ
新聞に載っているような、クスッと笑える4コマのような感じです。心にジワる。

②作者のコメントが楽しい。そして強い親近感が持てる(今でいう、○○あるある)

…以上です!

内容をちょっとだけ抜粋させて頂くと…

「ラッシュのマナー・手の甲で押すこと」(イラスト付きで詳細に解説あり)

女体を押してよい場所はわずかである。
にょ、女体…?どこかのムフフ本のような表現を大真面目に使っていて笑った…久しぶりに見た字面。
冤罪防止の為の参考資料となっています。

「復唱は必要だが、1回でよい」
ビジネスにおいて口に出して復唱すること=記憶を定着させること。
しかし…何回も復唱するのは、相手を信用していないのと同義。
そうは言っても方針や意見がコロコロ変わる人に対しては、こんな対応になっちゃうよなぁ…ついつい。
「本当に資料は2部で足りますか?本当の本当に本当なんスよね?」
「しつけぇな!!」

「上役に言うコトバではない」


「ごくろうさん」は何かをしてもらった目下にいう言葉。「がんばれ」も後輩にいう言葉。

「ごくろうさん」のヤツ、これは私も聞いたことがありました。
実際に…以前いた会社で私の後輩にあたる女性が、上司から「上の人にごくろうさまは使っちゃだめだよ」と指摘されていたのを目撃したことがある。

「ごくろうさま」と目上の方に言ってはいけない。
冗談であっても「うむ、ご苦労であった!」なんて言おうものなら、明日から自分の席は青空教室ならぬ、青空オフィスだわ…
振り返れば「お疲れさま」が正解なんだよ、ということは入社前に何となくだけど知識として入っていた気がする…

なので、私は先輩後輩誰彼構わず「お疲れさま」を連発していました。
ザ・馬鹿の一つ覚えっちゅーヤツです。
これだけを使っていれば、間違いも粗相もないから。


下手なマナー本を読むくらいだったら、この本を1冊読んだ方が面白いしタメになるような気がする。

…ちょっと古いので手放しではおすすめ出来ないですが、エンタメとしては最高!!

…実はこの『ドタンバのマナー』は、アニメ化されていまして…
私はたまたまYouTubeで転がっているのを見られたのですが、動きと声があると割り増しで面白かったですね。


当時は、きっと人気だったんだろうなぁ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました