『この世は戦う価値がある』第1巻!感想!

突然ですが、以前にこの『この世は戦う価値がある』の記念すべき第1話の感想を語らせて頂きました。
あまりにも頭と心に衝撃を受けたので、語らずにはいられなかったんですよね。

ご興味があれば当時のピチピチ新鮮な(?)感想(『この世は戦う価値がある』を読んだ感想。)も併せてお読み下さると幸いです。

その後ちょくちょく連載を拝見しておりましたが…この度めでたく一冊にまとまり、一気読みするとまた一味違いますね。

内容の導入を端的に言いますと、ちょっとブラック気味&しかしどこにでもあるような企業(それが問題でもある)にいいようにこき使われ、見下され、舐められている日常を送る女性の生活ぶりが描かれます。

(この作品、読むと胃に穴が開きそうだな…)
と当初は身構えた私。

しかし、途中から毛色というか雰囲気が変わってきます。

鬱屈とした日常を送っていた彼女の限界まで張りつめていた何かが…あるきっかけでプッツンと切れる。
それはもう、大胆に!

今まで蓄積されたドロッドロしたものが矢継ぎ早に口から出る…
それだけではなく、行動にも惜しみなく反映される…

次々と周囲の人々に指摘・反論していくのが爽快で、私は一気にこの作品に惹き込まれました。


↓なので、発売日にゲット!『この世は戦う価値がある』第1巻!

力強く漢気のある主人公オンリーのダイレクトな表紙!
将棋の王手でもキメていそうな勇姿は、爽快!(本当はバットを持っている姿のアップ)

さて、早速読んだ感想を語らせて頂きます!


鬱屈とした日々の積み重ねを経て…会社を思い切って辞めた主人公は『人生の総決算』とばかりに、今までやり残したことをどんどん実行していきます。

自分にとっての『貸し』『借り』をどんなに些細なことでも真面目に消化していく。

『アホ』なのか『クソ真面目』なのか…とにかく有言実行!

彼女はその過程で色々な人、それぞれの人生に触れていきます。

↓今日も日本のどこかで空気みたいに放たれている言葉でさえ、グサリと刺さる表現がスゴい。

悪気があるとかないとかではなく…言葉に出来ない気持ち悪さが丁寧に作り込まれているなーと。
まぁ、この人に多分悪気はないんだろうけど…余計な一言を言っちゃうのが…なんだかな。

ちなみに、暗い&落ち込む話ばかりではありません。

↓主人公が少女時代の時に喧嘩友達だった青年がいい!

彼女の本質をきちんと理解しているし、どこか粋な姿勢を感じます。

是非、漫画の本編を読んで欲しい…
個人的には、私自身に照らし合わせて共感できる部分がありました。

こんな幼なじみがいたら、最高でしょうね。いいな。

↓1巻の最後に、主人公が勤めていた会社の元・先輩が再登場。

この場面のやり取り…色々な汲み取り方があると思います。

先輩自身の偏った物差しで話している部分もあるけど…彼女の言っていることも確かに事実。
そして…彼女だって会社の社会の被害者なんじゃないのかな。

少し作品から逸れますが、私が過去に書いたブログ(女性の管理職割合が少ない理由)をふと思い出すほど印象的でした。

最後に…
様々な人間、そしてそれぞれの角度からこの主人公の生き様を見てみたいと感じさせる作品。
『桃太郎』のようなガッチガチの『勧善懲悪』めでたしめでたし…という最終回ではなく、俯瞰的な最終回を密かに期待。

とはいえ、まだまだ序章の第1巻。

これからも楽しませて頂きたいと思います!!
よろしければ『この世は戦う価値がある』第1巻!読んでみて下さいね。

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