『路傍のフジイ』の感想を語る!

初めてこの顔を見た時、どこかで見たような親近感を覚えました。
考えることしばし…
(あ、バッドばつ丸じゃん!※サンリオのキャラクター
だいぶ若かりし頃大好きで、グッズも持っていた為懐かしさが半端ない。
と、私のどうでもいい所感はここまでにして…

ばつ丸とは似ても似つかない朴訥とした性格の彼、藤井さんが主人公の漫画。

『路傍のフジイ』

40過ぎ。
非正規社員。
独身男。

この字面だけパッと見て思うことは、恐らくマイナスのもの。
これが『独身女』に変わっても同じだろう、きっと。

そんな一般的には冴えない藤井さんですが、自分に一本芯を通している。

孤高で他人に興味がない訳ではなく、むしろきちんと人を見ている。
そして、人の感情に鈍い訳ではない。
40代相応…と言うと語弊があるかもしれないけど、気付くし彼なりに空気も読んでいる。
だからと言って、人に心をむやみに揺さぶられない。
それゆえに卑屈にもならない。
そんなに珍しくもないようなタイプに見えて、実は魅力が溢れている隠しキャラみたいな人物。

そんな彼の会社生活、日常生活に意図せず様々な人々が関わっていく。

何だろう、最初はトトロ(奇妙な動物)を追いかけているかのようなワクワク感ドキドキ感がある。

しかし、やがて…みたいな展開が面白いです。
その展開の仕方は、藤井さんと関わる人によって違ってきます。

彼自身は、特段トリッキーなアクションを起こすわけではないんですけどね(今のところ)
何気ない言葉が沁みるというか…

路傍の石ならぬ『路傍のフジイ』、何だか腑に落ちまくるタイトルだな…

その辺に転がっている石は、今後どのような化学反応を見せるのか…見せないのか…

現状ほとんど先が読めないところも含めて、楽しいですね。

よろしければ、読んでみて下さい!

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