共産党を推してない私が、志位和夫を最後まで見てしまった…

この間の選挙をきっかけに、ネットメディア『リハック』で配信されていた共産党との対談をなぜか視聴。
まぁ、気まぐれですね。
(いわゆるゴリゴリの左とかリベラルの話って、ちゃんと聞いたことないよな、私)
と思ったのがきっかけです。

対談は【齋藤幸平 vs 日本共産党のドン(志位和夫)】なので、皆様もご興味があれば見て下さいませ。

正直なところ、私は共産党を推している訳ではありません。
それでも最後まで見てしまったのは、語り口が驚くほど理路整然としていて、分かりやすかったからです。
私の偏見では、左派の人達って感情を前面に出して押し切るイメージがあったんですよね。
国会で文句垂れ流し&ヤジを飛ばすのが仕事!みたいな。
しかしながらそんな先入観はいい意味で裏切られました。
もちろん、話していたのが志位さんだからというのも大きい要素だと思います。
彼は若い頃、実際に戦争の余波を感じたり公害問題を目の当たりにしているので、体験に裏打ちされた説得力がものすごい。

その上での、理論的な話。
特にマルクスの『資本論』を丁寧に取り上げていたのが印象的。
(さすが長年トップを務めてきた人だな)
と妙に感心してしまいました(上から目線ですみません)

そういえば、昔読んでいた『まんがで読破』シリーズにも『資本論』がありました。(以前ブログでも少し紹介したことがあります)
漫画かつ電子版があるということもあって気軽に読めるので、是非読んでみてね。

同シリーズの『蟹工船』もそうですが、資本主義とは何か、労働者とは何かを改めて考えさせてくれる作品でした。
あ、別に共産党バンザイの本じゃないのであしからず。
ただ『資本主義の歪み・問題点』をリアルに感じさせてくれますね。


ちなみに…
この『資本論』の漫画版で描かれるのは、意外にも経営者サイドの物語です。
主人公は元々、父と共にチーズを作る慎ましい労働者。
しかし投資家との出会いをきっかけに起業し、資金提供を受ける『雇われ社長』の立場になります。
まぁ、いわゆる名ばかり社長と言うのかな?
根底にあるのは『お金持ちになりたい』という欲望。
生活に困らなくても、より多くを求めてしまうのは人の性(サガ)本能なのかも。

ところが経営は甘くない。

非情になりきれない主人公に、投資家はある『錬金術』を示します。
チーズ1個に金貨10枚かかるとして、原料や設備で8枚、人件費が2枚。
もし人件費を1枚に抑えられたらどうなるか。
そこに生まれるのが『剰余価値』です。
本来2枚分の労働力を1枚で買う。
冷静に考えると、なかなかエグい。
皆様が勤めている(勤めていた)会社でも…
「1人で2役やってくれ!人がいないんだから!コスト意識持ってくれよな!」
多少は違っても、これと似たことを言われた経験がある方は多いのではないでしょうか?

しかしそれが『資本主義に生きる』ということ。
程度の差はあれど、『搾り取る』『搾り取られる』という構図は避けがたい。
労働力という商品を極限まで使えば、奴隷に近づいていくのも必然なのかも。
どことは言いませんが、タダ同然で働かせているようなところもありますしね。

作中では…
「俺たちは奴隷じゃない!」
と声を上げる者。
一方で…
「経営者が労働者の価値を引き出しているのだ!」
と主張する者もいます。
どちらも一理ある。

利益が出なければ会社は潰れ、従業員も路頭に迷う。
行き過ぎは問題ですが、現実は単純な善悪では割り切れないのが難しいところ。


今回の対談の話に戻りますが…
視聴し改めて思ったのは、右だ左だとレッテルを貼る前に、一度ちゃんと話を聞いてみるのはとても大事だな、ということ。
思想や理想(私にはちょっとお花畑に見える部分もある)に賛成するかどうかは別として、考える材料を増やすこと自体は、決して無駄ではないよなぁ、と。

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