『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』感想!

このシンプルな強いタイトルに著者の迸る叫び、はたまた『悟り』のようなものがギュッと詰まっているように感じました。
(哲学の第一人者である7人が、それぞれ小難しいことを説いたとしても、言いたいことは単純なんだな…)
(単純だけど、的を射ていて無駄がない真理…)

読みやすいだけでなく、面白い。
控えめに言ってかなり面白い。
友達と雑談するようなノリ&現代に沿いまくった例え話が光る。
なぜかあの『ひろゆき』さんも巻き込まれて(?)出てくる(´▽`)

(へぇ~!こんなに嚙み砕きまくった分かりやすい哲学の本は、初めてかもしれない…)
と目からウロコ体験をさせて頂きました。

↓是非一度読んで欲しい『自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学』という本。

著者は、東大卒の紆余曲折マスター。(と私が勝手に言っています)

経歴を言うと、新卒で大手IT企業→地方で教育事業→フリーランス→お笑い芸人
自分探しをし続けた結果、虚無感から『無職』に。

その彼が、ある時『東洋哲学』に出会い、衝撃を受けて?
という変遷を経てこの本が誕生。


「うわ、遠回りじゃね?」
と思うかもしれませんが、この過程があったからこそのこの本の面白さだと思うんですよね。

前提として『東大卒』なので、頭は当然いいんでしょうけども…
一般企業を経て、田舎の新天地へ。
そしてフリーランスを経験してからのお笑い芸人へのチャレンジ。
どれも血肉になっているんだと思います。

特に…圧倒的に人を惹きつける文章は、芸人を目指したからこそ得たものなのかもしれない。
…知らんけど。

本の内容に少しだけ触れると…

インドの哲学→この世界はクソ。

中国の哲学→この世界は最高!楽しもうぜ!


同じようなことを説いていたとしても、その終着点が違うんだよ!という感じで、ざっくり分かりやすく解説してくれます。

後は…

『ファミチキ』の話も分かりやすかったですね。
いわゆる『鳥の〇んだ体』をポップな感じで紙に入れれば『皆大好き☆ファミチキ』に。
うん、美味しいっすよね。
私も喜んで食べちゃう。
罪悪感なぞ抱かずに。
少し言い方を変えたり装飾したりするだけで、人は簡単に感情をコロコロ転がされてしまいます。

身近な商品やイベント、物事等をポンポンッと例え話にしてくれるので、読む苦痛がゼロ。
というか、どんどん先を読みたくなる。

そして何より、人生に挫折したり悩んだりした時に読むと心が軽くなる一冊です。

「『自分』は、こうなるべき。その幻は、そんなに必要なものなのかい?」
そう心に囁いてくるような。

是非『自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学』読んでみて下さい。
おすすめです。





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