「休日出勤扱い」としない匠の技

これは私が在籍していた元・勤め先でのお話です。
こういった匠の技(皮肉)は、結構な数の会社で密やかかつ、しかし大胆に行われていることだと思いますが、書いてみようと思います。
お付き合い下さる方、よろしくお願い致しますm(__)m


私は事務として長年会社にいたので、事務処理後山のように書類がいつの間にか溜まります。

どこの会社にもあるとは思いますが、こういった書類を筆頭に仕事で使用したものを整理・お片付けする日がスケジュールに組んであります。

業務時間内に手が空いた人がチョチョイと片づけられれば良いのですが、当時私がいた部署はそうもいきませんでした。
休日に部署一同総出で一気に片づける日が設けられていました。

「とはいえ、休日出勤なんだから、いい額の日当貰えるんでしょ?」


と思われるでしょうが、とんでもねぇことでやんすよ!
答えはNO!

部署の皆に『代休』を取らせるという手法を使うのです。

「確かに普段なら休みの日に出勤させるけど、その日以外の好きな曜日に代わりに休日取らせるからねぇ♪」
「だから、休日出勤の高い日当は社員に払わなくて済むし、『代休』は『有休』でもないし…お、上手くコキ使えるじゃーん♪」


…まぁ、そういうコトですね(^^;)

ちなみに部署全員が早いうちにそれぞれ1日ずつ『代休を必ず取る』と必然的に通院や重要な用がある方以外、その月は『有休』がとれない状況になります。
人的余裕がそんなにある訳ではなかったですしね。

これについてはちょっと関連するものがあって…
実はとある本、具体的には『改訂6版 年次有給休暇制度の解説とQ&A』の91ページ目に興味深い例が載っていました。
【年休と代休の関係】「休日に出勤した者に対して与えることとしている代休取得後でなければ、年休の取得を認めないとの取扱いは可能か」
答えを言ってしまうと『不可』
詳しくは本に丁寧な解説が載っているので割愛します。
書店や図書館等で見られると思うので…是非、参考にして下さい。

知らないでいると、まんまと騙されちゃうんだなーとよく分かります(;´Д`)

いやぁ…それにしても上手く考えたものだと感心します。

経営者の意向を汲み取ってそのようなからくりで人を使っているのかな…(知りませんが)

ちなみに『休日出勤扱い』ではない上に、その日のお昼は自腹(しかも会社懇意の飲食店からの購入)
実に無駄なく効率よく、社員を使い倒すとところが


(スゲー…)


と思っていた、懐かしくも、戻りたくないあの日(^▽^;)

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