『オットーという男』を視聴した感想。

某ブログで紹介されていたのをきっかけに視聴してみました。
これって他人事でも笑い話でもないよなぁ…と思いつつ。

↓こちらの『オットーという男』という作品を。

主人公のオットーは、近所では嫌われ者というか煙たがれる存在。
機嫌が悪いのが通常運転な男性。
自分なりの美学やこだわりを持っており、筋が通らないことやルール破りが大嫌い。
それゆえに近所を毎日徘徊…いやパトロールをして、ルールを守らない人には怒涛の説教詰め。
仏頂面&苛立ちオーラのコンボで非常に面倒で近寄りがたい爺さま。
それがこの『オットーという男』です。

ただ、そうなってしまったのには大きな理由があって…
自分の人生の大部分を占めていた妻に先立たれてしまい、仕事までもなくした彼。
その孤独は計り知れないものがある。

それに耐えかねた彼は、自分の人生にピリオドを打とうとするが…?


しかしながら、向かいの家に越してきた賑やか一家にことごとく邪魔され、死にたくても死ねない状態が続きます。


この家族との関わりから、彼の人生は大きく好転します。

「孤独な老人の余生としては、美化されすぎでは?」

「そんなご都合主義な展開は、現実にはねぇだろ?」

という意見も生まれそうなこの作品。

しかし、夢や理想くらい見たいじゃないか。
それが虚構であっても。

彼の人生を一部分だけではなく丸ごとを通して、きっと色々な視点から見ることが出来るし、考えることの出来る作品なのでは?と思います。

騙されたと思って『オットーという男』見て欲しい。
是非に!

『孤独な老人の特徴』の1つである『喪失や別れの経験』を深く考えるきっかけになると同時に、老人特有の課題・問題をも考えたり話し合ったりする機会にもなるのではないかなーと思いました。

そういう意味では『PLAN75』も個人的にはおすすめ。
なかなかに重苦しい展開で個性的な作品なので賛否両論あると思いますが、これを視聴することそのものに意味があると思うんですよね…

これを見終わって…

「何の感情も揺れ動かなかったわ…」

「無味乾燥でペラペラな内容だったねぇ」

という感想にならないんじゃないかな。
あなたがよほどの傑物でない限りは。




最後までお読み頂きまして、ありがとうございました!

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