今回浪曲を聞いたきっかけは、遥か昔の記憶。
子供の頃に繰り返し聞きまくったドラえもんの歌の中に『浪曲ドラえもん』という曲があったんです。
その中の…
「ああ哀愁のドラえもん~」
というフレーズとメロディが当時メチャクチャ頭に残りました。自分で歌いまくるほど。
その強い思い出がふと呼び起こされて、今回に至りました。
『浪曲』は、調べたところによると明治時代初期からあるもの。
落語、講談、と共に『日本三大話芸』の1つです。
その中でも、関西節(低調子)関東節(高い音の連続)があります。
個々人それぞれのお好みでって感じなのかな?
率直に申し上げて、浪曲は陰ひなたの芸のように思えます。
だからこそ、未知の世界でワクワクしますね。
ちなみに私はこちら『極付け この節この一番!! ~名浪曲・関東節編~』を聞きました。
ちなみに『関西節編』もあるようですので、聞き比べたら楽しそうだな。
さて…実際にまともに聞いてみたら、かなり三味線が目立つんだなーという印象。
合いの手(?)の声も入るし、もはや主役級の存在感。
少なくとも付け合わせのようなオマケでは全然ない。
三味線の力強いメロディと共にお話がグイグイ進むという感じ。
浪曲師の方も素晴らしい。
掛け合い(会話)パートと歌パート、両方目まぐるしく魅せなくてはいけないから大変だと思うのに…さすがプロ。
弾丸のようなスピード感を保ちつつの掛け合いの演じ分けがスゴい…
『まんが日本昔ばなし』(お若い方はご存じないかもしれませんが)の男性の語りのような声も出したりして、スゴかった…
世の中には『歌って踊れるアイドル』という言葉がありますが、こちらはまさに『歌って語れる浪曲師』ですね。
ただ、私個人としては…
言っている言葉1つ1つは大体分かる(ような気がする)けど、お話そのものがなかなか頭に入ってこない。
駆け足で話すし、普段馴染みのない言葉や言い回しが多数だからなのかな…
「~あんなじれッてえ事ア言わねえよ、わっしは」
とか解説を見ながらやっと付いていく感じです(^^;)
若干お経っぽい雰囲気も漂っていてビクッとします。
しかし、完璧には分からないまでも熱はこれでもか!と伝わってくるので、面白い伝統だなと感じます。
もし機会があれば、ひょっこりと聞いてみて下さい。
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