『お客様は神様ですか? カスハラ奮闘記』を読んだ感想!

「このコミックエッセイ、スゲェな!!」
…すみません、言葉遣いが荒くて。
けど、そのくらい自分のストレートな感情を引き出される(引きずり出される?)名作だと思います。

初っ端からAmazonの評価の話をするのは、宣伝臭を強く感じて嫌な方もいるかもしれませんが…
「評価が高い理由が、分かる!納得!!
販売員、接客業のリアルな辛さがありのままに表現されている…

↓この『お客様は神様ですか? カスハラ奮闘記』は!

理不尽なカスハラも慣れなきゃいけないの?エスカレートするお客様に困惑しかない…

「酔っ払いが体当たりしてくるとか、ドラマの中だけにしてくれ…怖い…」

「スマホを息を吸うように私に向けないで。こちとら、お客様のSNSのネタじゃねーんだわ!」


「お客さんになってあげるから○○(卑猥、不快な言葉)じゃないのよ。そういう店じゃないんだわい!」

と叫びたくなるほどの出るわ出るわヤバイ客&発言。
そして時にはセクハラまで。

さらには…
お客様「ブスデブ」

お客様「販売に向いてないよ。辞めろ」

暴言の数々。


この本は、販売員として働くタジマさんが遭遇したカスタマーハラスメント、いわゆるカスハラ奮闘記です。

正直、現実味が溢れすぎていて…読むと心臓と胃が痙攣するような感覚になりました。

当事者(販売員等の接客業)であれ、周囲の傍観者であれ…
誰でもそのような場面に遭遇した経験があるのではないでしょうか?
もしかしたら…
「ヤベー、俺カスハラしてたかもしれねぇ…」
という方もいらっしゃるかもしれない。

かつては【雰囲気】で見逃されたり流されてきた『カスハラ』は、いまや社会的な問題。
日本のおもてなし精神は素晴らしいとは思うけど…
「お客様は神様です!(キリッ)」
が根付いた副作用なのか、お客様から理不尽で筋の通らない行為をされて怖い思いをする事も少なくない。
しかし現場の声を上司や会社に届けようとしても『お客様は神様だろ!』と一蹴。


日本全国至るところでありがちな、しかしモヤモヤする毎日をタジマさん達は過ごしてきた。

ある事がきっかけとなり『会社が現場に丸投げしている体制』に疑問を持ち、ついに上司に訴えかけることに。

タジマさんが『カスハラ』そして『自分』と向き合い、考え続けた日々の集大成。

シンプルで親しみやすい絵柄が、心にじんわり沁みるお話にベストマッチな漫画です。

『お客様は神様ですか? カスハラ奮闘記』是非読んでみて下さい!

個人的に思うのは、主題である『カスハラ』問題だけではなく…
会社とは、組織とは、の根本を見直す機会をくれたり…
お客側からの視点あるあるや色々考えるきっかけをくれたり…
とにかく読む人によって色々な着眼点や意見や考え方が出てくるのでは?と思います。

『噛めば噛むほど何とやら』です。

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