この漫画は、当ブログ読者の方におすすめされ一気に読破しました。(細部までは理解出来てないですが)
様々なカテゴリに所属する漫画だと思いますが、少なくとも『処刑もの』としては、巷で有名かつ高評価であることは、Amazonをチラ見しただけでも十分伝わってきました。

そもそも私は『人狼ゲーム』系等(人間のドロドロ&生々しい感じ)が好きなので、私の嗜好に刺さりまくり。
ご紹介下さった読者の方、改めてお礼申し上げます!
という訳で…せっかくですし、私は装いを新たにした『revised edition』の方を購入させて頂きました。
何というか、一言で言うなら…
『人間の清濁』を呑み込まされている感覚になります。
いや、喉を通り越し胃に直接流し込まれているような感覚と言えばいいのかな…
表現が非常に難しいのですが、心臓がドクドクしたりそわそわ&ゾクゾクしたり…
とにかく心臓を酷使するような漫画ですね。
読むのに非常に体力を使う作品です(読むだけで何かが削がれて研ぎ澄まされるような感じ)
ただ…読み終えた後の独特の疲労感…
(何か分かんないけど、心地いいな!)
と素直に思いました。
作品について少し触れていくと…
『突破困難の関所を軸にした、自由を求めた人々の物語』です。
『スイス』と聞いて、皆様はどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
私は、アルプスがあってのどか。戦争のない平和で穏やかな国。
そんなイメージしかなかったです。
けれど、その安定した秩序の裏には、かつて命を懸けて『自由』を勝ち取った人々の血と意志がありました。
『狼の口 〜ヴォルフスムント〜』は、そんなスイス建国の原点に迫るお話。
もちろん創作キャラや脚色はありますが、リアリティが想像以上にエグい。
舞台は、現在のスイスにあたる三邦。
その民は、オーストリア・ハプスブルク支配に苦しめられていました。
彼らの土地と命を封じていたのが『狼の口(ヴォルフスムント)』と呼ばれる関所。
公権力と暴力と監視の象徴。
通る者を徹底的に選別し、疑いある者は容赦なく処刑。
そう。処刑場でもある。
そしてこの関所を指揮するのが、冷酷で無慈悲な関所長・ヴォルフラム。
彼は法の名のもとに、一縷の希望ですらも容赦なく処刑していく。
…老若男女問わず、例外はない。
この物語は、たくさんの人々が登場します。
一応主軸となる青年はいるのですが、基本的に話によって主人公(っぽい)が違っているんですよね。
密通者、逃亡者、復讐者――様々。
彼らは皆、それぞれの理由と切望を胸に、この狼の口を越えようとします…が。
多くは夢と一緒に命も断ち切られる。
名実ともに鉄壁な関所は、ただただ立ちはだかる。
それでも、ただ屈する者ばかりではない。
絶対的な運命だと思われた『ソレ』に抗う。
抗う。抗う。ひたすらに。
積み重なる犠牲は、決して無駄にはならなかった。
民の小さくも力強い反抗の火種は、どんどん広がっていく。
自由のために立ち上がれー
最後に語らせて頂くと…
『狼の口』は、グロテスクで過酷な描写が多い作品です。
処刑、拷問、密告、裏切り、人の『悪』『醜さ』そして『脆さ』が痛いほど心に沁みこんできます。
しかしながら、過度にグロテスク含め過酷な演出をして読者を委縮させる意図は、作者にないようにも感じます(個人の感想です)
『善性?何ソレ食えんの?』みたいな荒れた環境で、味方が敵に非人道的なことをしようとしている時も…
「やめなよ…」
的に制止するシーンも結構ありますし…
後『心理描写』や『登場人物(敵・味方)の背景』も、それほどガッツリ深くは描いていないです。
何度も登場する冷酷で無慈悲な関所長・ヴォルフラムでさえ、どんなお育ちでどんな経緯でこの職務を手に入れたのか謎のままです。
これはきっと『あえて』なのかな、と思ってます。
作中で何となくヴォルフラムの生い立ちが恵まれてないことは分かりますが、それだけ。
もし、この人を深く掘り下げすぎに描いてしまっていたら『安っぽいお涙ちょうだい小話』っぽくなっていたかも。
そうなると、この漫画の本来のメインテーマや持ち味が薄れてしまう気がする。
これは『それぞれの覚悟の物語』
是非『狼の口 〜ヴォルフスムント〜』読んでみて下さい。
おすすめです!


コメント
メインっぽいキャラがモブ並みにガンガン死ぬんですよねコレw
もっと拷問エグい系だと「シマウマ」とかですかね。単に主人公がゲスい系だと「クロコーチ」とかも面白かったです。
激しく同意!メインっぽいキャラはほとんど…(生死が曖昧な人もいますが)いっそ清々しいくらいのお亡くなりっぷりでしたが、面白かったです!
「シマウマ」とあるサイトの試し読みページに行こうとしたら警告が出ました。そ、そんなにアレなのだろうか(震え)
「クロコーチ」まず表紙がインパクトありますね!謎解き要素みたいなのもあるのかな…読んでみたい…!
蛇足ですが『狼の口』を読んだ後、ChatGPT先生に「似たような作品ありますか?」と聞いたら「乙女戦争」を勧められました。
もしかしたら永谷園さんはご存じかもしれませんが、私は今読んでいるところです。
かなり人が亡くなる点は似てますが、主人公が亡くならない安心感(?)はありますね。(狼の口で麻痺してる( ゚Д゚))
後は『子孫繁栄色』(あえてボカします)は強めかな…昔だからこれが平常運転だと言われればそれまでですが…果たして結末は…
長文失礼しました。
コメントありがとうございました!
乙嫁語りと思いきや乙女戦争とはマニアックですね!ヴィンランドサガとかホークウッド系の関連表示でよく出ますから抑えてます(ニヤリ)
『碧いホルスの瞳』を単行本で読んでいたのですが『乙嫁語り』は読んでなかったんですよね…(気づいた時にはそれなりに巻数があったし…)
…ああ、読みたいものが増えていく(^^)
おすすめをたくさんありがとうございます!色々読んでいきます!