『就職氷河期世代』と言えば、そりゃーアタイのことよ!
ざっくり2種類に分けるなら、【前期】【後期】という区分けがあり、一応私は【後期】に該当します。
ド当事者の1人ということもありまして、今までのブログでも取り上げてきました。
↓過去の記事を晒しておきます。
①就職氷河期世代はまさに鬼門。貧困スパイラル。
②『就職氷河期』一括りにし過ぎるのもどうなのか?
…昔の記事で恥ずかしいんですが、よろしければ。
さて。
これから紹介する本に書かれていた印象深いところを1つ。
就職氷河期世代【前期】→いきなりハシゴを外された。
就職氷河期世代【後期】→そもそもハシゴがない。

うーん、確かに。的確だな。
今や伝説のバブリーな時代は、大学受験等の競争が特に激しかった。
しかしながら…相応に報われていたらしい。
「頑張った分だけ、いい生活が出来る。贅沢三昧が出来るわい!ウホホ…」
…見返り、という言葉で正しいのかは分からないけど。
しかしバブルがはじけた途端に、その揺るがないと思われていた鉄板ルート(ハシゴ)は、あっけなく外された。
「あー、ダメダメ。この不景気に新しい子を雇う余裕なんてないよ!」
全てではないでしょうが、大企業すらも門前払いするような有様。
嗚呼、就職氷河期世代【前期】の悲哀…
一方、私が含まれる就職氷河期世代【後期】と言えば…
割と幼い&若い時分から不景気を肌で感じて生きてきました。
つまり、良くも悪くもキラキラとした夢を見ないのが基本というか、半ば諦めちゃっている部分もあったり。
「ハシゴなんざ、都市伝説じゃね?」
親を筆頭とした大人の苦い顔を見ながら成長した人が多いからかも?
真相は闇の中。
まぁでも。
前期後期どっちがマシなの?とかそういうのは、本当もうどーでもいいですね。
変えられない過去よりも、大事なのは『これから』の生活状況。
という訳で改めまして。
↓『就職氷河期世代』【近藤 絢子】読んでみました。

読んで感じたのは、著者は至極冷静な方なんだろうなぁということ。
これは貶している訳ではなく、むしろ好感を持てました。
いくら揺るがないデータを利用して理論的に解説しようとしても…感情が挟まりまくっちゃう本は多いし。
まぁエンタメを意識しているのかな?知らんけど。
『データ』重視を謳っている以上、その内容がブレていないのは良いですね。
とかく『就職氷河期世代特集』だと極端に悲惨な人(悪く言えば、強く同情や反感を買いそうな人)をピックアップしたり…
逆に『就職氷河期世代代表』として改革しようと表に出ている人は、成功者や権力者だったりが多いような…(余裕がないと、そういう意見出しや行動も出来ないから仕方ないんだけど)
なんつーか、結構過激だったり極端だったりするイメージ。
刺激物の方が、多方面で『お金が儲かる』からだろうか?
もっと色々な人がいて、色々な行動をしていて…
その中でも共通する部分を分析して…そういうのが大事。
その点、この本はフラットでリアル。
もっと言えば『就職氷河期世代』を狙い撃ちして、日本情勢の傾向や責任を押し付けがちな部分(思い込み含む)は、果たして本当にそうだろうか?と一石を投じてくれる本。
ボリュームの多い世代だからこそ、その世代に何かしら関わる人も多数。
あなたの息子や娘。
あなたのお父さんやお母さん。
あなたの仕事仲間。
あなたの友達。
他人事ではないテーマ。
感情に流されない『就職氷河期世代』是非読んでみてはいかがでしょうか?
ちなみに、YouTube【PIVOT 公式チャンネル】の【就職氷河期世代のリアル。仕事・年収・家族】~で著者である近藤絢子さんの実際のお話が聞けるので、是非ご覧下さい!
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