昨今のワタクシは、MV(ミュージックビデオ)作りに夢中。
素人ではありますが、自分の作品が出来る喜びを噛みしめているところ。
時事ネタ等もテーマとして取り扱っているので、守備範囲は広い…というか、ぶっちゃけ雑食です。
↓最近では以下のようなショート動画を作りました。
…そういえば。
これを作っている時に、ふと思い出したんですよね。
以前このブログでも紹介した、とある映画を。
高齢化が急速に進むこの国。
『老い』の問題は、各所で目にしない日がないくらい私達の日常に溶け込んでいます。
私がこちらの映画『プラン75』を観た時、胸の奥が熱くなり同時に冷えた感覚がありました。
75歳以上の人が『自ら死を選べる』という架空の制度――「プラン75」
政府の制度として明るく推進される映像や説明は、逆にその『異常さ』を際立たせていました。
端的に言うと…
『薄気味悪い』
『キモい』
まるで近未来のクリーンな(?)姥捨て山のよう。
でももっと恐ろしいのは、それが浮世離れしていなくて近々『あり得る未来』だと妙な納得感があるところ。
そしてこの作品には、登場人物のひとりひとりが抱える葛藤や孤独が丁寧に描かれており、それもまたリアリティーに一役買っているのでは?と思うんです。
主人公のおばあさんは、追い詰められ、最後に「プラン75」に申し込みますが…
その決断の行く末は…果たして。
私が今回、このMVを作ったことで、あの時の感情が沸々と沸いてきたので誠に勝手ながら今回記事にさせて頂きました。
「長生きって罰ゲームなのかな?」
お年寄りは、自らの意思で声を上げない方も多い。
けれど別に『大丈夫』という訳じゃない。
上げないだけなんだ、あくまで。
誰にも言えない日常の中に、にじみ出る何かがある。
言葉は少ないかもしれない、けど噛みしめて生きている。
便利さや効率がますます『正義』になっていく時代。
もしかしたら『生身の人間』にもそれは及ぶのかもしれない。
「もう役に立たないから」
「無駄じゃね?」
と見なされた人々は、いったいどうなっていくのだろうか。
年金や医療費、介護といった社会的負担の問題は確かにあります。
しかしながら、我々は機械ではないし動物でもない。
感情と記憶がある。
とはいえ。
「じゃー、どうすりゃいいんだよ?」
という問いに答えられるほど、私は頭がよろしくない。
ただ…この映画を通して、少しでも多くの人に何かを感じ取って貰えたらなと思います。
まとまりませんが、本日はこれにて。
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