セミリタイアは逃げ、そうかもしれない

『株や投資信託、不動産…何であれ自分の金融資産、そしてそこから生み出されるお金で暮らすこと…それが逃げだなんて思わないんだが』

『むしろ、資本主義の世の中にこれ以上ないくらいマッチしている生き方じゃないか？』

そういう意見があるのはもちろんですし。私もそう思っています。
でも、正直そういう理論や理屈とは関係ない、精神的なところではどこか微かに
『自分は逃げた』という後ろ暗さが付きまとっています。
世間一般では私という存在は、会社から尻尾を巻いて逃げた結果『無職』になった落伍者です。
どう生計を立てているとか、どのような生活を日々送っているのとか関係ありません。
というか、そんなのイチイチ詮索している暇も心のゆとりもない人が大半でしょうしね…
一面だけ切り取って理解（した気になっている）する人は、やはり多い…

さて、このようなブログを自分で書くに至ったこともあり『セミリタイア』という概念は20代のとある時期から存じ上げていました。
その頃から拝読しているセミリタイア関連のブログも多くあります。
…とにかく漠然とずっと好きでもない仕事を60歳もしくは65歳以上まで続けることのイメージが私には出来なかった…
そして何より不安で恐ろしかった…
そんな不安を和らげてくれる存在です。今までも。そしてこれからも。

『将来が不安かぁ…じゃあ、転職すればいいじゃないの？』
とのご意見、もっともです。
しかしぶっちゃけ、好きな『コト』はあっても好きな『仕事』というのは、しっくり見つからないのです。
探し方が悪いのかもしれませんが、そんなふわんとした甘い綿菓子のような気持ちで無理に転職したら…？
労働環境や、給料がダウンして
「やっちまったダヨ(^▽^;)」
というオチになりかねないです。

現実として、よほどの才能や仕事の実績がなければ
転職＝グレードダウン
が大半です。
綺麗事は言いません。

実は私は若い頃（20代）一度ハローワークへふらっと職探しに行ったんです。
相談員と面談はしませんでしたが、端末を使って
（どんな会社、職種、待遇があるのかなぁ）
と半分は興味本位で。

自分が応募出来そうなものを見る…中途採用、給料薄給、退職金なし、賞与なしとかザラにありました。
多分自分が住んでいる場所が田舎だから…と言うのもあるんでしょうけども。
色々と見ているうちに
（…しがみつけるうちは、しがみつくか。今の会社に）
と思い直し、当時覚悟を新たにしました。

他の求人サイト等を抜きにして、ハローワークの求人を見て思ったのは

新卒カードは、やはりなんだかんだ強く
中途カードは、かなり不利なんだということです。

もちろん、世の中には『人柄』や『腕一本』だけで内定が何社も取れる化け物じみた方もいらっしゃいますが、それは特例。
ほんの一握りです。
私はそんな才能はないと自分で自覚していたので、ムチャはしないことにしました。

『いやいや！まだ若いんだからチャレンジしたら？』
と言う人もいるでしょうが…
そういう人達は、テキトーに口は出してもお金や心のケア等してくれるはずはありません。
そう、後で同じ口で言うのです。
『ああ、確かに挑戦しろとは言ったさ。だけど自己責任じゃん？結局』
その通りやで♪なので、気軽に口車には乗りませんよ(;・∀・)

あ、あくまで私自身のことですので…
人によって、そしてお住いの地域の発展具合や、特色によって求職の選択肢、最適解はそれぞれ違うということを強くここに言っておきたいです！！

話が脱線に脱線を重ねてしまった…すみませんm(__)m

『セミリタイアが逃げ』と言うのなら、ある意味そうだと思います。
少なくとも私は、会社から逃げましたので。

でも、いいじゃないですか『逃げちまえ！』ですよ。

セミリタイア（リタイア）する頃には、ある程度お金の心配をしなくて良くなっている訳ですし…
安くても好きな仕事を慌てずじっくり探すことが出来る余裕が生まれる…
頼れる身近な人がいるなら頼ればいいし…心強い…

『逃げるが勝ち』『逃げの一手』という言葉がありますが、自分の未来にとって必要ならそれは必要なことなのだと思います。

一時不調でダメだと思っても、長い人生全体を眺めてみれば大したことのないそよ風だった…とか達観出来る日が来るカモシレナイ…
その時は辛くて辛くてたまらなかったとしても…

と、まだまだ人生経験がヒヨコな私が吠えさせて頂きました(*´ω｀)