狭き門である会社の役員に就任した方は万々歳!しかし、ほとんどの社員はそこからはじかれます。
そして定年退職後の再雇用と一口に言っても、定年退職前にどれだけ偉かったか(例えば上位の管理職)でも微妙に立場や給料が違っている場合があります。
私の前職の会社にもそんな部分がチラチラ。
私が当時勤めていた時に、引退後のオジさんが一緒に働いていました。
そうすると、引退後のオジさん同士が結構生々しいぶっちゃけトークをするんですよね。
なぜか割と楽しげに。開き直っているというか、諦めて笑うしかないというか。
「俺は安月給だから…」
「いやいや、○○さんは違うでしょ。私なんか火の車ですよ~」
ハァァァー(-_-)
これが、定年後の再雇用世界か…とため息でも出そうな話題。
まるで抜け殻のようだ。
本体はどこだろう?
そんな感じでしたね。
仕事の話をしても…
「俺は、あるさん(私)より立場が下だからさ…」
冗談とも本気とも取れるような、反応に困ることを言われたり(実際に会社員名簿?には下に書かれている)
「そんなに働かせないでくれ」
と、これまた冗談か本気か(略)
いや、別に私は経営者ではないので、皆様と同じ雇われ人その①、その他大勢なのですが…
「(あるさんは)お昼一食くらい抜いても大丈夫だろ。仕事頑張って下さい」
このような微妙な会話…というか、投げかけを受けたこともなぜかセットで思い出される…
当時は疑問符が脳内で乱舞してましたね。
オジさん方がそう言いたくなる気持ちは、多少は分かります。
同じ会社で定年後変わらず働き続けるのに、なんでこの給料?
基本的に立場は新入社員よりも下(書類上は)
そして、定年直後の莫大な支払金額(税金等諸々…)
萎えて、モチベーション維持なんて無理な話。
でも、愚痴られても私はどうにも出来ない(;´∀`)
その中でも特に、定年退職前にかなり上の管理職だった人にとっては精神的にキツいかもしれません。
元々ヒラくらいなら、長い物には巻かれろ精神が身についているので文句を言いながらもなんだかんだ勤め続けていられる感じですが…
元・管理職だと、今までの直属の部下クラスに指示命令をされる訳ですからね。
一応、昔取った杵柄で、アドバイザー的な立ち位置、待遇を用意されていたとしても真の権力は持てない。
なぜなら、既に引退した身だから。
ごくごく一部の重役にならない限り、これは逃れられない宿命。
それが歯がゆいのか、辛いのか、再雇用されてからそれほど経たずにスッと辞めていく方も見かけました。
老兵は死なずにただ消え去るのみ
優秀であるがゆえに、自分の思い通りにならない組織を見続けるストレス。
ならば優秀であるからこそ、一念発起!違うステージで一旗揚げてやろう!
そう決意する人も多いのかもしれません。
それが、ビジネスであれ趣味の延長であれ。
太く短くガツンと働いてオサラバするか…
細く長く堅実に働いてオサラバするか…
その時の立場や状況によっても違ってくるよなぁ…と当たり前ながら思います。
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