『嘘つき中国共産党』を読んだ感想。

以前のブログ(中国でkindle販売停止だそうで…)を読んでおくと、この本を読んだ背景が分かるのでそちらから読むのをおすすめします。
とはいえ、こちらだけ読んでも支障はないと思います。

さて、早速。
まぁ、とにかく中国の例の党を強烈に楽しく(?)風刺している漫画ですね。
一貫して筋が通っている内容で、読んでいて清々しい感覚になります。

念の為言っておきますと…以前のブログにも書きましたが、私は何も中国人個人を批判するつもりは毛頭ありません。

ただ、あの党のヤバさには辟易せざるを得ない。
自国民にすら口に出して言えないような仕打ちをするような、そんな存在ですから。


中国文化を愛する人も、きっと複雑な思いをしているのではないでしょうか?

私も『中華ではありますが『十二国記』『彩雲国物語』大好きですからね。
この2作品は語りだすと長いので、いつか別の機会でご紹介したいくらいです。

↓今回私が語りたい『嘘つき中国共産党』です。

ちなみに中国語版もあります。
このぶっちゃけた(ぶっ飛んだ)内容では、中国内での出版は難航を極めるんだろうな(^^;)
仮に出版出来たとしてもこの作者さんの御身が危うくなるだろう…大げさではなくてマジでそのレベルです。
良く、描けたなぁ…

↓中国人漫画家、辣椒(ラージャオ:「唐辛子」の意味)さんが著者。

↓序盤から飛ばしまくる内容。

これほどまでの凶悪なパンダと坊ちゃまヘアー男性のツーショットを未だかつて見たことがあるだろうか?

インパクトが半端ない…なかなかやるな!
ちなみにパンダがモデルとして使われているのは作者のフィーリングやセンスではなくて、由来があります。
意外とシンプルな理由でした。

↓正直、これには思わず吹き出す。笑いがこらえられぬ。

確かに大注目される職業という点ではアイドルと変わらないけど…
このキュルン☆とした表情が、というかパッチリとした瞳や唇がヤバい…ツボにハマる。


↓名前を出してはいけないあの人(?)は、肉まんに!

これにはエピソードがあるので、ただの風刺とは少々違うのかもしれませんが…
まぁ、第一印象としては思い切った風刺にしか見えないですよね(^^;)

こういう風刺って、日本では日常。
様々なメディアで自由に表現出来ています。
本人「いやぁ。私の特徴をうまく掴んでいるね。恐れ入ったよ、ハハハ!」
と流すくらいの雰囲気ですよね。
例え内心…
(ちっとも似てねーよ。俺をオーバーに表現し過ぎだって!)
と本人が思っていたとしても。
少なくとも、表面上はほんわか和やか。
国会議事堂(見学内容にご興味があれば、こちらのブログ国会議事堂を見学しました!も併せてどうぞ)というオカタイ場所ですら、割とそういうネタには寛容ですからねぇ…



この作者の方はネットで漫画を発信されていたみたいですが、この時代だから…というよりもそこでしか表現が出来なかったという事情もあるのでしょう(とはいえこの方、ネットであってもしつこく何度も潰されていますけどね)

…さて。
この本は風刺で笑える漫画なのは間違いないですが、笑うだけでは終わりません。
そこら辺のスッカスカの4コマ漫画の比ではないくらい情報がギッシリ詰め込まれているのも大きな特徴。

漫画なのに良い意味で脳がフル回転する(させる)ような作品。

作者の生い立ち。

作者が党から受けた仕打ち。


パンダ(あの党の手先キャラとして登場)のリアルな活動。


党の詳細解説。


抗日映画や春晩(日本でいう紅白歌合戦みたいなイメージ)大解剖。

等盛りだくさん。

当たり前ですが、日本人がふんわり中国を語るよりも、中国の内情が詳細に描写されているので非常に説得力があって、目からウロコ&新鮮です。

↓詰まるところ、これなんでしょうね。

これは中国に限らないと思いますが、様々な組織や人々の思惑が飛び交っているんだろうな…

機会がありましたら、是非『嘘つき中国共産党』読んでみて下さい。

余談ですが、この本の中で紹介されていた曲『水中花』(谭咏麟)渋くていいですね!
歌詞は良く分からないけど(スミマセン)しっかり噛みしめるような曲調と歌唱。
個人的には、武田鉄矢さんのエキスをちょっと感じました。
ご興味があればYouTube等で聞いてみてね!

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