祖父の訃報を知った時、私と母が病院へ駆けつけました。
その後は気持ち的には怒涛のバタバタ。実際は医師や看護師さん等が奔走。
そのバタバタが一区切りついた時に、病院の受付で事後処理(清算の話等)をしていた時の記憶。
私と母の隣では、入院の手続きをしていたようで…
受付「テレビは利用しますか?」
家族(?)「いいです」
受付「利用するということでよろしいですか?」
家族(?)「利用しないです」
受付「分かりました」
たったこれだけの会話ですけど、妙に心に強く残っているんですよね。
…病院って、というか入院って娯楽が少ないですよね。
私自身、まだ入院は経験したことはありませんが、お見舞いに行く機会は今まで何度もありました。
大抵動き回れる患者さんは暇そうにしている人が多かった印象。
「ご飯の時間が大きな楽しみなのに、肝心の病院食が不味いよぉ…」
「売店でお菓子爆買い&爆食いしたいぃ…」
そんな人も多いのではないでしょうか。
私は内心…
(テレビくらい見られるようにしてあげてもいいのに…そんなにお金もかからないよね?)
と咄嗟に思ってしまいました。患者さんが可哀想、みたいな。でも。
考えてみれば、色々な可能性がある訳で。
この入院患者さんが、植物人間状態であったりとか。
患者さんが自分の家族に対して不義理をしたり、とんでもない迷惑を掛けていた過去があるかもしれない。
もしくは私が感じたような、家族が異常に冷たい性格であるとか…ね。
そう思うと、ただ家族がいるだけでは色々な面で安泰ではないのかもな。
自分の人生の積み重ねやぶっちゃけ運等で吉となるか凶となるかが決まるのかも、とぼんやり思った瞬間でした。
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