泥酔(推定)の人を仕事帰りに見かけた話

私が20代の若かりし頃の話です。

仕事が終わり夕方~夜に差し掛かるくらいの時間帯に帰宅するために職場の方々と一緒に駐車場へ向かっていました。
ゾロゾロと確か数人ほどで歩いていたと思います。



お喋りをしながら足を進めていると、途中で道路にうずくまっている男性がいました。
既に暗くなっていたので、年齢はよく分かりませんでしたが、おじさんと呼んで差支えない年齢だと思われました。
どうして男性がこの状態になったのかは分かりませんが、夜になり始めということもあり、近くにお酒をひっかけられる店もあったので恐らく泥酔して意識を混濁してしまったのだろうと思います。

私は気が動転して何も出来ませんでしたが、職場の諸先輩方がその男性に声を掛けました。
自力で立ち上がることはおろか、しっかりと話すことも難しい状態でした。

そんな状態でしたので、先輩の1人が男性の携帯のアドレス帳から、男性の名字と同じ連絡先に電話を掛けました。

無事に身内の方に繋がり駆けつけてくれることになり、一安心。

並行して救急車も誰かが呼び、男性は搬送予定となりました。

私はこの間、ボーッと突っ立っていただけです。
先輩や同僚の手際の良さに圧倒されていました。

私は最後まで見届けませんでしたが(ゾロゾロ残っていても迷惑なので)いつもの帰り道がこんな非日常の色に染まることもあるんだと認識した出来事でした。
例えばちょっと夜に差し掛かった駅ナカやロータリーでは、こういった酔っ払い達を見かける機会も多くなりそうですね。
それを考えたら、あまり珍しくない光景なのかも…しれないですね。

こういう咄嗟の判断と行動は私は苦手ですが、こういうのはきっと経験(慣れ)がモノを言うんでしょう。

今思うとこのような特別な場面を機転で乗り切れることは、どんな人生であれ大切だなぁと感じます。

セミリタイアに限らず、将来遅かれ早かれ勤め人の方も会社と繋がりが切れる時がやってきます。
その時、必然的に多くの繋がり(主に利害関係)が失われる可能性が大なので、頼れる方も絞られてきます。

自分でイレギュラーを対処する技術、心構えを準備しておくことは大事なのかなぁと大げさですが、思いました。

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