「(道中)気を付けてね」
「今日は寒いらしいよ」
という挨拶すら不審者扱いとされる昨今。
このような話題は、皆様も時折耳にするのではないでしょうか?
しかし、これは深掘りすると色々と分析出来そう。
これがただの挨拶の『おはよう』だけなら?
面識があればどうだ?
人通りがそれなりにある場所でならどう?
身なりや雰囲気が違えばどうなの?
それに結構、受け取る側それぞれによって(外向的・内向的等を含む性格や経験)許容出来る範囲がバラつくのではないでしょうか?
パーソナルスペースと言うんでしょうか、それもあるし。
(じゃー、見知らぬ泣いている子供をあやしたり、迷子のお世話をするなんて…とてもじゃないけど出来ないよね)
そう。
弱者の代表とも言える子供に接することは、一歩間違えれば犯罪者扱いされるリスクを負う。
悲しく寂しい世界。
しかし一方で、防衛本能をむき出しにする気持ちも分かる。
少々昔話をします。
あれは、はるか昔。
私が10代の頃の話。
朝のいつもの電車に乗り遅れた日がありました(オイ!)
次の電車だと乗り継ぎの関係もあって、到底始まりの時間に間に合わない!遅刻確定やんか!
(それは嫌だ。何とか間に合うようにしないと!!)
という訳で、家から学校まで自転車でノンストップ爆走した日がありました。
当然ながら、帰りもオール自転車。
帰り道は、ちょっとサイクリングロードっぽい広い道路を通っていたんですよ。
車は通り過ぎますが、歩いている人はほとんどいない感じ。
自転車をのんびり漕いでいると…突然後ろから、同じく自転車に乗った男性に声を掛けられました。
昔過ぎて何の会話をしたか覚えていないのですが、二言三言話した記憶があります。
男性「(後ろを)ついて行っていいですか?」
と謎の言葉を唐突に言い放つ。
(なんで?)
私「い、忙しいんで。すみません」
私はすぐさまその場を去りました。
自転車のペダルがぶっ壊れるんじゃないかくらい漕ぎまくりました。
距離感がメチャクチャ近い人なのか、もしくはちょっと頭の障害がある方なのか…どちらにせよ恐怖です。
そしてさらに最悪なケースを思い浮かべると…カツアゲ等の犯罪に巻き込まれた可能性だってあった訳です。
↓こういういかにもな感じじゃないんですよ。
普通に自転車を乗りこなしている、ごくごく普通の服装をした男性。
むしろ、少し爽やか系ですらあったかもしれない。
だからなおさら、その人の口からそんな突拍子もない言葉が出てくるなんて…と半ば怯えていましたね。
それから私、寂しい道を通る時は結構警戒心強めになった自覚があります。
女性目線としては、自分には男性に物理的に歯向かう力がないので。
そりゃあ、防犯グッズがあれば別ですけどね。
…あ、いや。それでも過信はいけませんね。
ともあれ、丸腰なら女性は男性に基本的には勝てません。
大多数の人が無害だというのは承知しています。頭では。
人を信じたいと思いつつも、それにブレーキが掛かってしまう気持ちは私自身良く分かります。
人生で、たった一度。
一度だけでもこのような経験があるとやっぱり怖いんですよね。
理屈じゃない、本能や感情的な部分が『オイ!気をつけろ!』と警告を響かせるのです。
…うーん。どうすれば優しい世界になるのか、私はその妙案が思いつかない。
くぅ…悔しい。
コメント