タイトルの通り、腕の良い星付きシェフの男性がサイゼリヤでバイトした経験を軸に、様々な話が書かれています。
まさに看板に嘘偽りなし。
彼がサイゼリヤでバイトをした理由は『強烈な危機感』があったから。
と言ってもバイトで運転資金を稼ごうという目的ではなくて、もっと根本的なこと。
スタッフが次々に辞めていく状況、お店としての経営の在り方の危機感に襲われたから。
彼曰く『サバンナ思考』という、ネガティブ思考からの派生（？）のようなもの。
サバンナ思考＝危機感×気づき×即行動
という公式だそうです。
最悪な事態を避けよう！ということが根底にある模様。
この思考があったからこそ、長く思い悩んでも時間の無駄だ！
なら、生産性という意味では大成功しているサイゼリヤに教えてもらおうじゃないか！
じゃあ、バイトするのが手っ取り早いんじゃね？ということで…
今回の『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか？ 』という本が結果的に出ることになった訳です。
人生って分からないものですね…
これに関連して『マヨネーズ理論』というのもあり、なかなかユニークなお人柄を窺えました。
それにしても…スタッフが続々と辞めていたものの、彼は料理人としてのキャリアを積み上げており、世間的にも認められている方です。
言うなれば、明日にでもヤバイような切羽詰まった状況ではない…とも客観的には言えるかも？
いや、これは本人にしか分からないことですね。失礼しました。
本の中で本人もおっしゃっている通り『ブラックな職場環境＆威圧感強め』であったのは確かなようです。
これは業界的に暗黙でまかり通っている部分かもしれないので、一概に彼だけが悪いという訳でもなさそうですが…
ともあれ…長年の料理人としての実績・そこから生まれるプライドを置いておき、学ばせて頂く為にサイゼリヤのバイトに飛び込んで行く…
その心意気と決断力＆行動力…彼はスゴいな。
自分の誇るプライドの使いどころをきちんと理解しているというか。
だって、普通の人間じゃ無理だもん。
…私が偉そうに言うことではありませんが(^^;)
彼のサイゼリヤバイトの詳細は本に書いてあるので、ご興味があれば読んで頂くとして…
いわゆる本格レストランに大手チェーンサイゼリヤのノウハウ、エッセンスが加わる訳です。
それも良い方向に。
しみったれた貧乏くさいだけの経費削減とはひと味違う、無理ない方向転換と言える内容。
そこがスカッとする見どころですね。
本では色々と改善したことを詳しく書かれていますが、ひとえにシェフの英断があったからこそ。
全てはそこから始まった！
熱き魂を感じたい方は（？）『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか？ 』是非読んでみて下さい。
サイゼリヤのイケてる経営については、いつか機会があったら記事にしてみたい…（予定）
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