『女性を閉じこめる「ずるい言葉」』を読んで。

先日、『女性を閉じこめる「ずるい言葉」』という本を読んで、書きたくなり今回。
著者の方の丁寧で肉厚な説明や考え方に感化されたので、よろしければこちらの本をお読み下さると幸い。

こちらの内容の印象をざっくり言うと、日常の何気ないシーンからビジネスまで…
「そうそう。3億5,000万回くらい聞いたわー(多少、盛ってる)」
という言葉がゴロゴロ。

まぁ、冗談は控えることにして。

本に紹介されていたほんのいくつか。女性を閉じこめ、傷つける言葉に触れたいと思います。
そして同時に、遠回しながら男性も閉じこめ、傷つけている言葉でもある、と思うんですよね。

では、早速。

「女性のわりには話が通じるね」

ザ・余計な一言。

男女問わずで話が通じたり通じなかったりは、普通にありますわなー、リアルな話。

逆に暗に…
『男性なら吞み込みが早く、話が通じるよな』
という謎のプレッシャーにもなりかねない。そんな確証はない。

「子どもがいないからできることだね」

まぁ、そうかもしれないね。そうではないかもしれないけど。
でも口に出さなくて良い、独断と偏見にまみれた余計な感想なのでは?
どこか僻みというか、責め立てる空気を感じる。固定概念からにじみ出ているような…?
深読みしちゃうと、男性が言われることがあまりない分…
『子どもがいてもいなくても、男なら出来るだろ(残業とか)』
という発想に繋がったり。

「女の子に淹れてもらったお茶はおいしい」

これを言い放った方の自分史、慣習でついつい出てしまった言葉で悪気はなさそう。
何となく、気持ちは分かる気がするので(;´∀`)

しかし…
『出来れば、女の子に淹れてもらいたいなぁ~♪ムフフ』
という意味にも取れるっちゃ取れる。

『何だよ!俺がせっかく淹れてやったのに、あの上司!男が淹れたお茶はマズいってか?不快だわ!』
そんな反感が生まれる可能性も…?



この本のタイトルの枕詞(?)には『10代から知っておきたい』とありますが、もちろんどんな年代でも興味深く読めると思います。

むしろ、個人的には男女関係なく中高年に是非読んで欲しい一冊。

意見・感想の押し付け。内に秘めたる侮蔑の香り。

意識・無意識に限らず、言ってしまえばアウトな言葉は多い。

もちろん私自身も、知らぬ間に皮肉や冗談として息をするようにまき散らしているのかもしれません。

そのようなことを考えさせられた本(『女性を閉じこめる「ずるい言葉」』)でした。

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