映画「牛首村」の感想を語ります

恐怖の村シリーズ第3弾として公開された『牛首村』
何だかんだ私はこのホラー村シリーズは全て映画館で見ています。
今回は牛首ということで、家畜の牛の怨霊、祟りの話かと思ったらそうではなく。

遥か昔、双子が忌み嫌われていた風土、そして食糧難が背景にあって起こった残酷な風習。

被害にあった霊魂の呪いに現代の大人や子供が巻き込まれていくお話でした。

…ちなみに双子の人は見ると気分が悪くなるかもしれないです。要注意!


『牛首』とはそういう意味だったのか、と途中で分かりますが、何とも身勝手な優しさだなと思いましたね。
当事者にとっては可哀想もクソもない、ただの加害者でしかないですよ大人は、と言う感じ。

映画の最初のあたりに『牛首トンネル』が登場したり『坪野鉱泉』が目立っていたりと富山県の心霊スポットが使われています。
歴代の村シリーズでも、九州や富士だったりが舞台に使われているので次回作品があるとしたら、どこの地域になるのだろう…もしかしたら、あなたがお住いの地域かも…?

さて、それはさておき。

この『牛首村』はストーリー性(ドラマ)に特に重きを置いているホラー映画だと思います。
家族の絆、友情の絆…愛の絆をじっくりと表現しています。
もちろんアレな描写はありますが、そんなに頻繁でもありませんし、控えめに表現している印象。
なので、お話が頭にすんなり入ってきました。


そして表向きだけですが、ハッピーエンドかなとも言えなくもない。
日本製ホラー映画にお決まりの、でも祟りはこれからも…みたいなのは垣間見えますが…


個人的には、ホラー映画【村シリーズ】では…
①犬鳴村
②牛首村
③樹海村

の順で好きですね。

犬鳴村は、まずインパクトが凄すぎる。映画の内容よりも、まずそこです。
犬鳴村の近くにあるとされるトンネルのコンクリートブロックの風体や、『この先、日本国憲法は通用せず』の看板(実在するかは不明ですが)で心をわし掴まれます。
そしてそれを生かしたホラー表現。閉鎖的な村の光景も背筋が…

次に今作が2位としまして、第3位は『樹海村』です。
樹海と言うワードで皆様の頭に思い浮かぶのはアレだと思いますが、そうです、アレです。
アレを発端、ベースにしているせいもあってか、グロいという点では樹海村が1番だと思うのですが、その分ストーリー描写といいますか、家族の絆等から生じる心情を描き切れていないような気もしたり…若干駆け足気味のような気も…
個人の感想ですが。
しかし、そのあたりをあえてボカすというか、語らないのもホラー演出では大事だと思うので好みの問題かもしれないですね。

皆様もよろしければ、村シリーズを見比べてみて下さい!

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