唐突ですが、かの有名な『チェンソーマン』で馴染み深い、人気漫画家・藤本タツキ先生による短編作品を原作としたアニメーション映画が、話題沸騰だった(いや今も?)ようですね。
私は映画は見なかったのですが『名作』という評価を各所で見聞きしたので、原作を読破!
ぶっちゃけると、実はワタクシ一度も『チェンソーマン』を読んだことがないんですけどね…(ボソッ)
さて、謎のぶっちゃけはともかく。
↓今回読んだ作品は『ルックバック』。

一言であえて表現するのなら『青春譚』と言えると思う。
ですが、爽やかキラキラ☆過ぎずにリアルで泥臭い(最大級の褒め言葉のつもりです)
結構な数の少年漫画は、努力が短期間で実るような(または長期間だけどストーリーがダルダルにならないように端折ったり)描写が多いじゃないですか。
それゆえに、なかなか前に進まなかったり後ろにも下がれないようなもどかしさを丁寧に描写している作品って少ないんじゃないかと思うんです。
私がこの作品を読んで最初に惹かれたのはソコです。
内容に触れていきますと…
自分の才能に絶対の自信を持つ藤野さん。
そして、引きこもりの京本さん。
同じ田舎町に住む2人の少女。
物理的な距離は近い。
近いのですが…
しかし2人が顔を突き合わせるのは、かなりの歳月が経った後。
そのきっかけは漫画を描くことへのひたむきな思い。
月日は流れても、背中を支えてくれたのはいつだって…
思春期の繊細な心の動きや周りの人達の反応や働きかけ。
それらを存分に感じながらも、唯一無二のストーリーがじっくりと進んでいく。
(様々な困難や壁を乗り越えて、最後は成功するようなサクセスストーリーかな?)
と思い込み始めた矢先。
京本さんの身が…(詳しく書くと、特級のネタバレ)
それでも漫画を描き続ける藤野さん。
これを…
「お話を綺麗に終わらせる為じゃね?」
「安直。つーか、共感出来ないなぁ」
というタイプの方も正直いると思います。
しかし、刺さる人には刺さる。
特に、何かしら創作活動をしている方には、グッサリと。
心臓に何かを打ち付けられているような気分になる方も多いのでは?と感じます。
「気持ち、分かる」
そう呟きたくなる。
『ルックバック』是非読んでみて下さい!
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