産む産まない?産ませない社会?思うことを雑に語る。

『少子化対策の財源は、社会保険料とはけしからんぞ!』と世間で騒がれているのを受けまして、今回。

いきなりですが『ルポ産ませない社会』(中古本や図書館で見つかるかも)を読みました。
最新のニュースや情報と嚙み合わないところもあるかもしれませんが、結構的を射てるなーという印象。

読めば読むほど…子供を持つことがいかに大変か、絶望を生み出すかというのを布教する本。

…いや。念の為ですが、悪口ではないですよ。
それだけこの本に真実味や切迫さがあるというか、一言で言えばリアリティの宝庫。
よろしければ、読んでみて下さい。

『子供が生まれるということは、本来なら歓迎すべきこと。おめでたいことなのではないか』
そんな正論は、多分日本全国の皆様が承知しているはず。

そうでなければ、自分すら否定することにもなりかねない。

ただ、本当に本心から他人に…
「赤ちゃんおめでとう!○○さん(君)」
と言えているのか、疑問。

その裏では…
「自分が他人の子供の為に頑張っているのは草」
とかネットで書き込んでる人もいるだろうし。

以前に書いたブログ(出産育児休暇の闇)でその件詳しく語っているので、お読み頂けると幸いです。

この時代、どうしても避けて通れないのが会社との調整。

私が書いた『出産育児休暇の闇』の内容はまだ序の口で、実際は妊娠・出産=退職というあからさまなルートを用意している会社もあるでしょう。
もちろん、そのようにふんわり仕向けている場合も込みで。

いくら共働きが当たり前、と言われていても厚遇(これが本来は普通にならなければいけないけど)は決して当たり前ではない。
これは男女共に。
現実はそんなもんですよね。

これは私の個人的な意見ですが…
「専業主婦(主夫)になりたい」
と言っている人の中には、純粋に家庭に入っていたいという方もいる一方…
共働き出来るならしたいけど…しんどいから、という理由の方もいるのではないでしょうか。

実際、結婚・出産・育児関連で、申し訳ない…と何かある度に頭を下げ続けて会社に勤め続けている方を皆様は見たことあるのではないでしょうか?

もちろんフォローする側も大変ですが…後を引き継いで貰うために色々と引き継ぎをしたり、根回ししたり、時にはお菓子を配ったりと、かなり気を遣うと思います。
もちろん、省エネ&省コストでうまく切り抜けるコミュ力強の方もいますけどね(私は、そういう人も会社で見てきました)

ただ…それが少なくとも数年単位でずっと続く訳です。

「子供を産んだ(作った)自分が悪い」
中には、そんな気すらしてくる人もいるはずです。

そんな神経すり減らすぐらいなら最初から専業主婦(主夫)になりたい…そう思う方もいるでしょう。
子育てがある程度落ち着いたら、ケースバイケースでパート・アルバイトを検討するとか、柔軟に対応するような感じで。

少し話は変わり…

この本では出産がベルトコンベアみたい、と言われているのですが…

まさにそうなのかもしれない。

私が某媒体で見たのは、出産する本人以外の(いや本人も含むかもしれないけど)都合で、陣痛促進剤をむやみに使ったりする様子。
「よし!社会的・世間的義務を果たした。まずは第一段階クリア!」
ザ・システマチック&義務感!!
ある意味では、効率的なのかもしれない。まぁ軽々しく良し悪しを言えない問題ではあります。


少子化対策か…なんちゅーか、チグハグなんだよな。
テレビやラジオ他色々な媒体で…
『子育ては素晴らしい』
というキラキラ広告・キャンペーンを見聞きしたことがある方は多いのではないでしょうか?

…でも、それを目や耳にする度に私は近所のスーパーのポスターを思い出すんです。
『里親になりませんか?』
これが脳裏に焼き付いている。

金銭的にも労力的にも子育てを美化しすぎるのも、また違うのかなと思うんですよ。
ある意味騙すというか、洗脳のように刷り込むというか…複雑。


(あれ?思った以上に子育て大変だぞ?)
確かにそれぞれのご家庭で、色々な事情があると思います。
その中で…親の権利(とあえて言います)は手放さず、中学校や高校卒業までの節目まで施設に預けて、おおよその子育て期間が過ぎたタイミングで迎えに来る父母も多いそうです。

なるほど…と何かを妙な感覚で悟ったような気がしました。

出産後の教育費にスポットを当てると…

『ダイヤモンドZAi (ザイ)23年5月号』の漫画で、リアルな教育費問題について特集されていました。
余裕を持って見積もること(教育資金の金額そのもの、準備年数)が大事だということを具体的な数字を用いて解説してありました。
塾や習い事に行かせてあげて、お子様を奨学金に頼らせずに大学に行かせてあげる方針だと、なかなか大変なんだな…と読んでいて思いました。
何だかんだ、学歴社会は否定出来ないからなぁ…
と、専門学校卒の私が現実をボヤいてみます(;´∀`)

結局のところ、社会全体が『産ませない社会』となっているから、個人レベルの『産む産まない』にかなりの影響を及ぼしているんだろうな…

何と言うか…明るい社会になって欲しいものだ。月並みな意見ですけど…ね。

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