私がとある日に行ったファミレスで、女性の2人組が熱心に会話をしていました。
1人は営業マンを生業としていて、もう1人の女性はよく分かりませんが営業マンの女性の愚痴を聞いてあげていました。
営業マンの女性は40~50代くらいに見えて、中堅…いや、ベテランのオーラを放っていました。
愚痴や世間話をするにも、理路整然とハキハキ言う様は、営業マンの鑑。
この年代でバリバリ働いていると、部下の教育も任されるようで色々とストレスが溜まっているよう。
「若手の男の子(営業マン)がね、社会人として備えているべきものが全て抜け落ちていてね…」
「うん」
「彼に任せた取引先がいくつかあるんだけど『担当を変えてくれないか』って先方から言われちゃって…」
「それでも現状維持の方向で何とかしているの。これじゃあ取引先に申し訳ないから、担当の名前は彼のままで、私が実務を引き受けますよって上に提案したんだけど…」
「うん」
「私の負担が増えるのを上司が懸念して、渋い顔なの。だから現状維持」
「彼をクビっていうのは出来ないの?」
「話題としては出たんだよね。でもね、最近今までの上司から変わって、新しい上司が赴任して来たの。
当然だけど、ウチでの勝手が分からないからあまり強気な態度が出来ないじゃない?まだよく知らない職場なんだから」
「まぁ、そうだよね」
「しかも、その上司は昇格したてだから、今の役職としてはペーペーなの。いきなり若手をクビという発言は尚更出来ないよね」
「確かにね」
「それで…そんな微妙な雰囲気の職場で仕事をしていると、周りの空気が変だなぁと普通は察するんだけど…」
「彼はそういう空気に鈍感で、全然普通なんだよね。取引先に行っても普通の態度みたいで」
「そうなんだ…」
以降は彼の身の上話とプライベートな話を絡めつつ、愚痴エンドレスだったので割愛します。
盗み聞ぎして思ったのは、彼はトコトン営業に向かないのだろうということ。
とはいえ、配置転換で事務を…と言っても手順が何段階もあるとお手上げのよう…(メンドーで自分で分かりやすい手順メモとか作らないのかもしれない)
簡単な指示を出されてからの、肉体労働が合うんだろうけど、そんな仕事ばかりある訳でもないし…とは営業マン女性の談。
先輩営業マンとしていかんともしがたい中年女性の悲哀を聞いた日でした。
若手で安月給で頑張るのも大変だけれど、上に行けば行くほど会社の命運を担ぐ立場になるので、高給取りではあるけどそれはそれで大変なんだろうなとボヤっと思った私でした…
うーん、そんな責任は私には無理だな(^^;)
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