始めに強く言っておきますと『一部廃墟』です。
元気に、精力的に営業しているホテルや旅館はたくさんありますので、その点は前提としてよろしくお願い致します。
自分語りをしますと、私はこちらの『東山温泉』に小学生の頃、宿泊したことがあります。
家族旅行で福島を巡った後、宿として利用。確かプールもあったような…
ただ、宿泊した宿名が思い出せなかったんですよね。記憶の扉を叩いても無反応な私の頭。
家族に聞いても「覚えていない」との返答。
しかし後に判明することに。それは後述します。
懐かしさを覚えながら、東山温泉の入口から散策スタート。
↓『東山温泉』は会津若松の奥座敷と言われている由緒ある温泉です。
「東山温泉観光協会」公式WEBサイトでは、『白虎隊の街』の一部として紹介されています。
白虎隊と言えば、様々な作品として昇華されている悲劇の少年達(例えばこちらの『白虎隊』が有名かな。世代によって、印象深い作品はそれぞれ違いそう…)です。
語ると長くなる&脱線してしまうので、今回は泣く泣く割愛致しますがご興味があれば調べてみて下さいませ。
さて、話は戻りまして。
急な坂道ではなく、散歩するのにちょうどいい緩やかな坂を登っていく感じで…
温泉街(ホテル、旅館、飲食店等)が形成されています。
道は狭いですが、それは車がない時代から存在する由緒正しい証…と言えるのかもしれません。
↓坂道の登り始めのお宿は、満室のよう。利便性抜群ということもあり、納得。
↓風情のあるお宿を見ながら、さらに坂を登っていきます。
↓とても失礼な発言をしますが、廃墟ではなく現役で営業中のホテルです。
す、すごい…歴史の体現。
↓会津バス東山温泉駅…かなり趣のある感じでした。
↓東山温泉街マップが掲示されていました。
ここだけの話、この看板…
上から描き直したか貼り直したか…修正の跡が見受けられました。
恐らく、廃業したお店を抜いた後の新生・マップかと思われます。
存在しないお店を、いつまでも温泉街の顔である看板に載せられませんからね…
でも、やっぱり物悲しさを感じる。
↓こちらの旅館『向瀧』は極上の和空間として有名で、非常に風情がある。
↓温泉街をテクテク歩いていると、このような看板が。
『たばこは心の日曜日』…何を言っているのかよく分かりませんが、オモシロ…
近くに『足湯処』もあります。
↓狭いスペースですが、駐車場もあります。
温泉街に突如として現れる小さな駐車場なので、見逃しがち。
旅館やホテルに宿泊しないで、日帰りで楽しみたい方はこちらに駐車するのがいいのかも。
しかし…平日ならいざ知らず、休日は奪い合いの場所と化しそうではあります。
↓ただ…廃墟もちらほら。
しかしここまでは、正直序の口。
↓この界隈が一番ヤバイ。廃墟的観点だと。
↓具体的に言うと、赤い丸印で囲ったところ一帯が、多数廃墟化しております。
『東山ずい道』までの道のりが、それはもう…うん。
↓外壁が剥がれ、窓が開いている…不気味な空気。
↓錆びた階段。木の棒でそこはかとなく行く手を阻んでいる入り口。
↓遠目から見ると、立派な素敵なお宿かと思いきや…
↓開いている隙間から内部を見てみると、中には雑多な残留物がそのまま残されている。
もちろん、中へは入っていません。
↓遮るものがなく、中が丸見え…このままじゃイカン!と思ったのか、クロス風に封鎖されています。
↓劣化が著しい…
↓こちらはお客様用の駐車場だったのかもしれないな…奥に粗大ごみ等が大量に見えます。
↓年季が入った貼り紙なので、よく読めません。
『侵入するなよ。罪になるぞ』ということが書かれているようだ。
実は…私達家族が宿泊したのはここでした。
『会津東山閣キャニオン』
…どうして記憶の彼方からすらも吹っ飛んでいたのに、判明したのかと言いますと…
キャニオンの名前が入ったタオルが家の中から発掘されたんですよね。
(ああ、じゃあここだ…)
と、なった訳です。
正直、私がこちらの廃墟に行った時は、記憶の端にも引っかかりませんでした。
それもそのはず、当時の栄えていた様子は微塵もないのですから。
…何だか、切ない。
↓道路を挟んで、こちらも廃墟。
こちらの『アネックスシンフォニー』は、とある事件が起こった場所でして…(詳しくはネット検索をかけてみて下さい)
↓東山ずい道に限りなく近い、比較的コンパクトな元・ホテル。
ずい道(トンネル)の近くの宿って、個人的に少々恐怖を覚えてしまい、嫌かな…(>_<)
…ホント、怖がりなんです、私。
↓上が剥がれています。いつ落下するか分からないスリリングさがある。
植物も巣くっているかのような退廃的雰囲気。
東山温泉の光と闇、少しだけですがブログに表現させて頂きました。
こちらの温泉街。一部が廃墟化した理由として考えられるのは…
①バブル崩壊の影響がジワジワ
②東日本大震災(福島第一原子力発電所事故の風評被害)
が大きいかなーと。
他にも旅館・ホテルの後継者不足やコロナ(これを書いている、2022年現在も根強い)様々な要因がありそうです。
苦難を乗り越え、東山温泉が存続していくことを願っております。
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