私は新卒から十余年あまり事務職として勤めさせて頂いた経験があります。
今振り返れば…在籍していた部署や、仕事の係によってマニュアルがあったりなかったりして大変だった記憶。
私個人としては、マニュアルがないと落ち着かない派です。
マニュアル信仰していると言ってもいい。
1つの指針というか、仕事の進め方が書いてある安心感というか…
ずっと同じ仕事をする前提(例えば経理一筋、営業一筋とか)なら少し話は違ってきますが、社員の仕事内容を結構変える方針ですと、ノーマニュアルはなかなかにシビアです。
「では、明日から早速これをやって下さい!」
と放り出されても何にも分からん。
もちろんその場に仕事を教えてくれる経験者もいますが、急に何かその人の身に起きたらアウトまっしぐら。
その人に否が応でも依存するしかないのが、不安で苦手。
「いや。そういう困った時の上司でしょ?頼っちゃえばいいよ」
というご意見もあるとは思いますが…
上司が必ずしも事務に精通しているとは限りませんしね。
ただハンコを押すだけの簡単なお仕事をなさっている方も中にはいらっしゃる訳で(^^;)
実際、それで苦労したこともあります。
そんな時、マニュアルは救い。命綱(大げさ)です。
マニュアルという『基本の型』があるからこそ、素敵なアイディアが出るということもあり得ますし。
…ただ、マニュアルの作成・改定・保管の手間はかなり掛かると思います。
私自身は、主軸で作った経験はないですけども。
まずは作成時。
個人的にメモる走り書きとは違い、誰が見ても分かりやすく、間違いのないきちんとしたものを求められます。
そして改定。
故障や効率化等により機械が入れ替えられたりすると改定。
法律が変わると改定。
会社の方針が変わると改定。
保管。
どこに誰が(誰の責任で)保管するか。
どのタイミングで廃棄するか、またはどのくらい保存するのか。
結構、大変だと思うんですよね。
これって、マニュアル作成専門部署とかあればいいですけど…そういうのはよほどの大きな会社ではないとないと思います。
例えば、大手ファーストフード各店で利用する統一マニュアル作成とかは多分そういう専門部署で作っているんじゃないかな。
なので、たいていは通常業務のかたわら…もしくは残業してでも中間管理職的ポジションの人が作成する流れが多いのではないかと推察します。
私がいた会社もそうでした。
そう思うと、中間管理職は割に合わない仕事を押し付けられやすい貧乏くじポジションになりがち。
下手すれば…
「マニュアル作成なんぞ、仕事じゃない。隙間時間にやれ。残業して作成するなら残業代払わんぞ!」
という会社も多そう…(特に中小企業とか)
正直、作る側は大変だよなぁ…というただの呟きでした。
あ、私は利用する側専門でした(ノー出世勢)
…しかしこれも『自動マニュアル作成ツール』とか開発(既にあるかもしれないけど)したら格段に楽になるのかもしれない…時代の流れで。
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