昔の仕事と今の仕事。当然ながら違いはかなりある。

私は事務の仕事を長年やっていたので、事務の仕事を例に挙げます。

昔なら事務処理は、今よりもっと泥臭かったと思います。
そろばん、電卓でひたすら手計算。
繁忙期、決算期なんかはそれを人海戦術で乗り切るというのが当たり前だったでしょう。
皆で同じ場所に集まり、肩を寄せ励まし合いひたすら頑張っていた…そんな時代。

現在の社会人感覚からすれば、単純作業と思える仕事も立派な仕事として成り立ち、結構な給料を頂いていた訳です。

「いやいや、そんなの計算式(関数)で一発でしょ?」
パソコンのソフトを使って、パパーンッと一発エンター!終了!というのはごく最近のお話。

私が前職で事務をしていた時、計算式(関数)で作られた表の保存ファイルがありました。
【この行とこの行を足して○○に合計を出しなさい】というような感じ。

やはりバブル経験者くらいだと、このようなモノは取っ付きにくい様子で。


ある時、その計算式が何の拍子か壊れてしまったことが。

ちょうどその時は私が直したのですが、困っていた当時50代女性にとても驚かれ、いたく感謝された記憶があります。


それを思い出すと…
(ああ、やっぱり生きてきた時代が違うんだなぁ)
と当たり前ですが、腑に落ちたような気分でした。

…思い出話はさておき。

昔、各職種の仕事に大量に存在した単純作業の為に割いてきた時間は、当然別の仕事に振り分けられる訳で。

それは例えばエンジニアみたいな専門分野であったり、人間力・対人力が必要モノ(営業・電話・接待等)だったり。他には、高度なお仕事へ。

会社の中で機械化が進んだこともあり、最終的な結果でどうしても昔より量も質も求められます。

それが大きな原因で、どんどん息苦しくなった社会人も多いのではないかと推察します。
いや、私自身はバブリーな時代は知らないので、半分は妄想の部分もありますが。

業種によってですが、今の若者は入社間もなくから結構高度な仕事をする方も多いし、逆に年輩の方は昔の仕事ややり方を引きずってもどかしい思いをしていたり…色々と悩みは尽きない。

年輩の方、若輩の方問わずにこれを
『自己責任』
と吐き捨てるのは、アホでも出来ます。

これだけ自己実現だの、個性だの、働き方なんちゃらだのの旗を掲げまくっている世の中なのに、働き方の大枠が昭和で、申し訳程度に中身をちょいちょい変えているところも多いです。
…主に大企業なのかも。
しかし考えてみると、大企業を参考に(媚びたり、合わせたり)している中小企業も多いので何とも…うーん…な感覚。

例えば今をときめくYouTuber(ユーチューバー)も、それなりに稼げる人でも社会的信用はぶっちゃけなかったり、イマイチだったりします。(クレジットカードが作れなかったり…)

色々な方面で、何とか生きやすくならないものかなーと思う、今日この頃の私です。

コメント

  1. 永谷園 より:

    エクセルに関しては現場の事務員が一番強いですよ。
    私は大手研究機関や大手PC店を顧客にしてるレベルの高度技術屋ですが、
    関数やマクロに関しては普段使わないので忘却の彼方ですw

    • ある より:

      そういえば長年事務畑にいる人は、年齢に関わらずエクセル他、事務関連ソフトに強い人も多かった気が…
      技術屋さんは技術屋さんだけの特別な強いスキルですもんね。事務は事務員。餅は餅屋…ということか。
      マクロはやってみたくて、エクセル本の練習問題みたいなものですが、自動化してみたことがあります。
      あれを会社で活用してみたかったなぁ…需要(機会)がなかったですけども(;´∀`)

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