『女と男、このしんどさは誰のせい?』というマンガが面白い!

この本を知ったきっかけは、実店舗の本屋さんでたまたま目に入ったから。
とても目立つ一等地に配置されていれば、そりゃー気になるってモンですよ。

↓ド直球の極みのような『女と男、このしんどさは誰のせい?』というタイトルからして興味が沸きまくり。

概ね、世の中に半分ずつ存在する性別。
至極シンプル。2種類しかないのにトラブルと愚痴、そして議論は尽きる気配がありません。



王道の男女の恋愛関連はもとより…結婚後の役割分担やパワーバランス。
会社での立ち位置に基づく、社会的地位うんぬん。
痴漢等の犯罪。
些細な日常にさえガッツリ潜む偏見とお互いへの押し付け。ぶつかり稽古。
…どすこい。

ここに書き切れないほどの悩みが世の中には渦巻いている…
いや、この表現は生易しいか。
ブチまけられています、隅々まで。

あなたがそう感じていようと、いなかろうと。



女性サイド、男性サイドの意見にそれぞれの事情や理由があるのは、頭では分かっていたとしても。


この本はまさにタイトル通りの内容がぎっしり凝縮。

「でも結局のところ、女性目線や女性褒めちぎりな内容なのでは?」
と疑念を持たれる方、いらっしゃると思います。

いえ、違います。
違います、というと言い過ぎになるかもですが…男性目線でも深く考察しているように私は感じました。
それに加え作者の身近な男性にも取材をしているようなので、その点はかなりリアル。

思えば、男女の面倒くささは幼少期から既に始まっていますよね。

当然周りの大人(筆頭は親)から少なからず影響は受けるだろうし…
良かれと思って、自分の子供が世間で生きやすいように教育もするだろうし…

『男女平等』は清廉で美しい言葉だけど『親心』とはまた別枠で考えるものなのかな…なんて思ったり。

男性、女性、それぞれの『○○であるべき』は根深いのだ。

その訳分からん分厚い壁をぶっ壊すのは、なかなか難しいけれど諦めるのも悔しい。

そんな沸々とした感情が込み上げる本でした。

普段言語化していない(しにくかったり、あえてしていないのも含めて)繊細な部分を余すところなく表現していて、マンガということもあり読みやすい。

特に女性は共感するんじゃないのかな、と…

是非『女と男、このしんどさは誰のせい?』読んでみて下さいませ。
かなりおすすめの一冊!

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