『すべては「好き嫌い」から始まる』を読んだ感想。

こちらのブログ(好き嫌いは悪!?保育園の給食、軽くトラウマだった話。)を書いた後にたまたま出会った本の紹介をしたいと思います。
たまたまだけど、イイ感じに言えば『運命』ってヤツですかね。
…多少クサいのはご愛嬌。

前置き話として…この時は、私自身の保育園給食エピソードをお話ししました。
恐らく幼い子供にとっては頭に雷を落とされるレベルだから、同じ体験をしていたら記憶に残っている方も多いのではないかなぁ。

「ウゲーッ…」

このような好き嫌いというのは…
「わがままだ!すなわち悪!罰を与えよ!」
みたいな風潮ってあるじゃないですか?


会社などの組織でもそう…
「(○○のくせに)仕事をいっちょ前に選り好みするなんて、おこがましいヤツ!」

「なんでもマルチに仕事がこなせてこその、ビジネスマンだろうが!」

と言われたり、暗に圧をかけられたりした経験をお持ちの方は多いはず。

…そんなことを言われても『三つ子の魂百まで』という言葉もありますし、社会に出てから気質を変えるのはかなり手遅れ感というか、限界があります。


もちろん…
「それでも努力をすれば乗り越えられる!甘えてるなよ!」
というご意見も重々承知の上。

私も全てが全て好き嫌いで決めるべき!とは思っていません。
そんなことを許しまくったら、絶対に組織は混乱するでしょうしね。

…ただ、会社等の組織では『不得意分野でも我慢させる』修行文化がかなり色濃いと思っています。
だからその濃度を薄めるくらいはしてもいいのではないかな、と勝手に思っています。

さて、前置きが長くなりました。

『すべては「好き嫌い」から始まる』の内容について少々触れます。

『好き嫌い』とは『良し悪し』では割り切れないものの総称。

『良し悪し族』…世の中を縦に見る。
見聞きしたものを良し悪しの縦軸に当てはめて価値判断をする。



『好き嫌い族』…世の中を横に見る。
それぞれ好き嫌いが異なる個人の集積として世の中を捉える。



どちらが良いというものではないですが、私は『好き嫌い族』だな…紛れもなく。

近頃、個人の好き嫌い問題でしかない、言わば大したことのない世の諸々についてやたら正義感ぶって…
「おかしい~!」

「○○はこうなるべき。こうすべき」

という発言が世の中に蔓延しているような気がします。

私の感覚からすれば、個人個人はともあれ全体として見ると『行き過ぎ』であり『息苦しい』と思っちゃうんですよね。
『勧善懲悪』も行き過ぎると生き辛いっちゅーか。

ネット時代になって、情報がお手軽に入手可能に。
だから行動の自由度も飛躍的に増すのかな…と思いきや。

現実はどうやらそうでもない。

ちょっとした発言・行為ですぐに糾弾される環境になり、怯える人々。
強い言葉を使うと…以前よりも生き辛くなっている気がする。

この本は『好き嫌い』という視点で仕事と会社、そして世の中を見ています。

とてもボリューミーな内容に仕上がっている。

ビジネス本と言えばビジネス本なのですが、良い意味でなり切れていないような不思議な本。
この方の視点がとても面白いんですよね。


評価が高いのも納得だなぁ、と強く感じます。
マンガ化したら飛ぶように売れそう…というか、私は即買いたい。

「いやいや、作者の単なる好き嫌いの垂れ流しやんけ!」
という声がどこからか聞こえてきそうですが…
そうですぜぃ!?
でも、オモロイので良し!!


『仕事』関連で言えば…
『「ブラック企業」批判はズレている』
は、頭に衝撃を受けましたね。

私自身、今まで結構安直に考えていたな…と反省。


「何事も 白黒だけでは 表せぬ」

『すべては「好き嫌い」から始まる』是非、読んでみて下さい!

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