たかが、ファミレスと侮るなかれ!
ファミレスは食事も出来ますが、カフェとして寛ぐことも出来る…
そして学生、社会人にとっては勉強や読書が出来る場所(もちろん、マナーの範囲内で)
高齢者にとっては、まさに生活のコアとなっている方も多いのではないかと思います。
もしかしたら、ファミレス店員さんとのやりとりが1日の中で唯一の会話…という方もいらっしゃるかもしれません。
特に高齢者、そして定年退職後の方にとっては、生きる拠り所なのではと強く感じます。
私がまだ前職場で勤めていた頃、早出(通常の人より早く出勤する係)があった時、そして諸事情でたまたま朝食をファミレスで食べた時期があったんです。
バリバリのビジネスマンやキャリアウーマンらしき方もお見かけしましたが、何より年齢層が高めの方が多いことにびっくりしました。
勤務の日は基本的にファミレスでのモーニングは、あまりしなかったので、新たなカルチャーを知った気分。
年輩の方は、割と頻繁に来店する人も多いらしく…
「こっち(のフロア)にするよー」
「いつもの(メニュー)でよろしくねー」
と、かなり店員さんと親しげ。もう、馴染みの居酒屋のごとくです。
店員さんも店員さんで
「朝ごはんは和食にした方がいいよ。栄養あるよ」
とか物凄くざっくばらん(お得意様限定)
「じゃあ、そうしようかな」
と、注文する男性も何だか嬉しそう。
また、お客様と店員さんのやりとりに限らずにお客様同士でも、結構朝の井戸端会議が繰り広げられていて…
「いいなぁ…年金いっぱい貰えてさ。俺なんかヒーヒーだよ」
「まぁ、長年勤めたからなぁ」
老夫婦もいらっしゃいますが、渋い男性同士で語っているのも見かけましたね。
…総じて皆楽しそうなんですよ。生き生きしているというか。
ファミレスはただ栄養を事務的に摂るだけじゃなくて、年輩の方の他の何かを満たしてくれる存在なんだなと目の当たりにして思いました。
ファミレスのモーニングならお値段も他の時間帯よりリーズナブルだし、毎日通っても夫婦であれ友人同士であれ、大丈夫な方も多いかもしれません。
まぁ、これは個人の生活スタイルや置かれた状況にも左右されますが。
これを聞いて
『ジジババばっかり、優雅でズルい!俺達なんか文字通り人間捨てて、社畜してんのによ!』
朝飯なんか秒で食うよ、俺( ゚Д゚)と憤慨される方もいるかもしれません。
それは会社とよく分からん政治をする誰かさんのせい…?
現役世代、苛めすぎやろ…(-_-)
そして…当たり前ですが彼らは『将来の自分』なんですよね。
ご老人が、ただただ家に引きこもって、お金使わないで、運動も何だか億劫になって、やがて食べることすら面倒くさくなって、ボケて…
最後は…
そんな未来は自分は嫌だなと思います。
それに、年輩者に優しい社会は、多様なライフスタイルを許容してくれる大きな糧となるのではとも感じます。
もちろん、アーリーリタイアやセミリタイアもその一つです。
いざ自分が頑張って、お金を貯めて、運用して、さぁ満を持して…という順風満帆な軌道に乗れたとしても、肩身の狭い生活って息苦しいです。
出来れば、安心して楽しい生活を送りたいですよね。
青臭い理想論ですが(^^;)
私もいつまで生きるかは分かりませんけど、将来の希望を抱かせてくれる日本であって欲しいなぁ…なんてクサイことを思っています。
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