職場の暴力、暴言を訴える若者

私がファミレスにいると、近くのボックス席に男性3人が腰を下ろしました。
1人が新人。1人がそれなり。1人がベテラン…3人の会話から関係性が分かりました。
ベテランの対面に新人とそれなりの方が座り、軽い職場面談のようなものが繰り広げられていました。


どうやら、モノづくりに携わる工場の人達のようで…
ミスをしてしまった新人の自分を、手が早い職場の先輩が殴った件について、偉い人に陳情していました。併せて異動願いもしている様子。


ベテラン「遅くてもメモ見ながらやっていいんだぞ?メモ見てるか?」


新人「は、はい。えっと、たまに見てます」


ベテラン「辞めずに、これからも頑張っていきたいと思っているんだろ?」


新人「は、はい」


ベテラン「殴ったのは(この場にいない)本人も反省しているみたいだけどな。結構この会社じゃ良くあることっていうか…まぁ、もちろん今の時代には合わないのは分かっている」


それなり「そうやって、俺も1人前になっていきましたからね。こういうとアレなんですが、社風がこんな感じなので自分が合わせていくしかないって言うか…」


ベテラン「(新人が)異動してもなぁ…今までいたトコ以上に頑張らないとだぞ。異動した先ではまたやり方が微妙に違ったりするだろうし。今回は君から先輩への訴えだけど、今度は先輩から君に『○○は使えねー』って訴えられるかもしれないしな…」


ベテラン「異動して…今まで以上に頑張れるか?」


新人「………」


ベテラン「変わらなければ、また同じ繰り返しになるかもしれないよ」


ベテラン「新しい職場では、やる気を見せたり良い先輩を真似たりして、次俺に会う時見違えるくらいだといいな」


それなり「ぶっちゃけ○○さん(新人を殴った人)の下で仕事が出来れば、どこでも通用する気もしますけどね」



ベテラン「…異動先で、頑張れるか?」


新人「はい」


ベテラン「そうか、分かった。手続き進めとく。いい機会だし、他に何か言いたいことはあるか?」


新人「……(躊躇)」


ベテラン「いいんだぜ。ここでのことは誰にも言わないから、言いたいこと言いな」


新人「〇スぞ!と言われました」


ベテラン「ああ、俺なんか今まで先輩達に何度も言われてきたよ。〇スぞ!は『ちゃんとやれ!』ってことだからさ。〇スぞ!って言って本当に〇さないから」


と、笑うベテラン。
いやいや、だったら『ちゃんとやれ!』という正しい日本語だけでいいじゃないの…なんでわざわざ喧嘩売ってるのか…ヤンキーか!?


新人「……」

ここまで聞いていて、スゲー会社なんだなと、ある意味感心しました。
殴ったり、暴言(レベルによるだろうけど〇ス!は結構ハイレベルでは?)を是とは言わないけど日常感覚とは…



でも…ずっとその会社(職場)にいるとだんだん麻痺してくるんでしょうね、きっと。
我が社が当たり前、当たり前じゃなくても他社と比べる機会もねーから、やっぱり違和感ねーなァ、みたいな?
どんな会社や職場もそうでしょうけど…閉鎖的な社風であればあるほど、こんな感じになっていくんだろうな…
でも、どーなのコレ?


と盗み聞きしていた私は思いました。

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