祖父母から父母への相続。そして孫の自分。

気が付くと私のブログは『相続』関係の記事が積み重なっている状態。
ああ…【カテゴリー・相続】の多さよ。
その理由は2021年7月に母方の祖父が亡くなって、祖父から母(と叔父)への相続、後片付け諸々を私が手伝っているからです。
自分の備忘録として、これらの記事を書いている節もありますね。


「両親が亡くなった訳でもないのに、ずいぶんしゃしゃり出て関わっているんだなー」
と当ブログを読まれている方の中には、思っていらっしゃる方、いるかもしれません。
確かにそうなんですよね。
多少のサポートは必要なのかもしれませんが、ガッツリ手伝わなくても正直何とかなる部分も多いと思います。
時間をかけたり、お金をかけて業者に手伝ってもらったり、手抜きをしたり…いくらでも道はあります。



しかし、私なりの考えがありまして。



今までブログには書いていませんが、母方だけではなく父方の方も、父が祖父母の固定資産(家、田畑等)相続しているんですよね。
もうかれこれ何年も前の話です。

軽く説明すると、父には兄(私の伯父)がいたのですが、祖父母の遺産を一旦相続していました。
しかしその兄も亡くなり、巡り巡って父がそれらを相続することに。


具体的に経緯を話すとかなり長丁場になるのでそこは割愛しますが、父の他の兄弟とお金(預金等)は平等に分割。
お金とそれに準じる資産以外の面倒な…(というとズバリですが)家や田畑等の管理が必要な固定資産は父が全て引き受けることになりました。
基本的に寡黙な父ですが、まさか自分が相続することになるとは…とポツリと漏らしていたのを覚えています。
誰かの言葉に
『人生には上り坂、下り坂、まさか、がある』というのがありますが『まさか』で衝撃だったのでしょうね。
そりゃそうだ…

現在年金を貰う年代である両親からすれば…

は弟(長男)が家を継ぐだろう→しかし、弟は東北で居を構える


は兄貴(長男)が家を継ぎ、繋いでいくだろう→しかし諸事情により、絶える

これは、想定外だったでしょう。
いくら時代の流れで、個人の自由な人生を尊重すべき!という思想が当たり前にありましても、やはり長男が家を継ぐという意識、刷り込みがどうしても強い世代なのではないかと思いますので。

もしかしたらこれをお読みの皆様のご両親、そして皆様自身も意識、無意識に関わらずそう思っている方は多いかもしれません。


少し話が逸れます。
知らない方には申し訳ないのですが、日本で有数のヒット漫画作品『鬼滅の刃』に炭治郎という主人公のキャラクターが出てきます。
時代背景は大正。炭治郎は長男として生まれたのでごく自然に
「俺は長男だから○○なんだ!」
という発言をします。しかしだからと言って実際あまり気にならないですよね。
物語として、エンタメとして世の中に広く展開しているのを考えるとこういう思想(というと堅苦しいですが)は割と老若男女問わず日本人に溶け込んでいるのでは、と思えます。
この一例の他にもちろん、大河ドラマやら時代劇やら歴史物、それらをベースにした創作作品に腐るほどそのような描写、ニュアンスがありますので、フィクションだとしても私達は影響を知らず知らずのうちに受けているのではと感じざるを得ません。

さて、話を戻します。
そのような事情がありまして、父は月に何度も実家と田畑の管理に行っている生活をしています。
車で1時間以上はかかる田舎へ。
もちろん、家庭菜園みたいに楽しんでいる側面もあります。有り体に言えば、老後の生きがいですね。
しかしやはり見ていて大変な部分もありましたし、今もあります。
父が実家と田畑を相続した当初は近所の迷惑にならないように生え放題になっていた竹を伐採したり、草刈りしたり。
昔使っていたであろう小屋を解体したり(数年のスパンで少しずつ壊していきました)
恐らくこれらは一部に過ぎず、私が聞いていないだけで実際はもっと面倒なことがあったと思います。



そして現在、広大な土地の草刈り等をやりつつも、家庭菜園。
持て余している田んぼは貸しています(相続発生前から、借りてくれている人らしいです)
使用料としていくらか振り込まれているのですが、それはその田んぼの固定資産税とほぼ相殺されます。つまり、利益なんかはナシ。
むしろ『貸してる』というよりも『借りて頂いている』という感覚ですね。
借りて頂ける=その分は草刈りしなくてOKということだから。


そして先祖が眠るお墓の墓守等々もあります。

『貧乏暇なし』と言う言葉がありますが、言い得て妙。

莫大な財産があれば
『お金を払って小屋を解体しよう』
『定期的に必要な草刈りを業者に依頼しよう』

とポンポン踏み切れますが、庶民にとってはお金は有限。
両親共に、これからの老後費用をキープしておかなくてはというのもきっと脳裏にあると思います。

今までは母方の相続のお話をブログに綴ってきましたが、実はこのように父方の方でも並行して相続の関係が雑多にあります。


以前に母方の空き家を含む固定資産の税金、維持費(現時点では最低限、年間・約20万円)について書かせて頂きましたが、支払う項目や金額は全く同じではないものの、父方の固定資産群にもそれらが当然掛かっています。
むしろ、父方の方が土地が広大にあるので、固定資産税だけみれば父方の方が高額になっているのが現実。

何が言いたいかと言うと、現在進行形で合計年間、ウン十万が息をしているだけでお財布から出て行っている状態だということ。
当然のことながら、我が家の固定資産税やその他諸々とは別です。

親の年金や家の貯金を切り崩したりして、今は乗り切れています。
しかし、出来れば両親の支出を減らしてあげたい…そうすればもっと趣味や好きなことにお金を回せるでしょうし…

そして考えたくはないですが、いつの日か両親が亡くなった時には、全て次の世代が背負います。


父方の相続+母方の相続でダブルコンボだドン!!
いや、こんな陽気でふざけ倒したテンションでする話では、決してないんですけどね。それは、分かってる。
しかし悲嘆に暮れたところで何も変わりませんので、あえてこんな調子で。
…他人事みたいに話しているけど、私自身の話なのにな(^^;)

いや、これは別に両親を責めている訳ではなく、このような縁の巡り合わせと国の仕組みの上で逃れられない出来事として書いているだけです。


とはいえ、私がただ漫然としているのは落ち着かないな…と思い、チョイチョイ手伝っているのが今の状況です。


これから先、不動産売却が出来れば、その分の固定資産税や維持費がなくなるし…
固定資産の管理がもっと簡単に出来たり、活用が出来れば、楽しみながら業者に頼む費用を抑えられますし…
相続手続きやその関連の知識があれば、騙されにくくなるかもしれないし…

ところで、お金が貯まる、もしくは減らない条件は2つ。シンプル。
①収入を増やす
②支出を減らす

②の支出を何とか軽減出来るように尽力していきたいと思います。
あくまで両親の子供としての範疇で、越権行為もどきにならないように気を付けながら。

何もしないよりはきっと将来が明るくなる!と信じつつ。
















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