空き家問題の切実さを当事者になって実感する

私の祖父が7月に亡くなってから、やらなければならないことが押し寄せてきました。
そう『相続』です。
祖父が亡くなったことに関連して、諸々の手続きを母とやっていたのですが、大変です。
年金受給停止&請求手続き、『相続登記』を司法書士に依頼するために市役所で書類を諸々発行して貰ったり、介護保険証の返却、固定資産税支払い関連、水道料の引き落としの件だったり…亡くなった事実からの手続き、遺族への引き継ぎの手続き…ベルトコンベアのような流れ作業が続きます。


故人を偲んだり、悲しんだりするような感傷にはなかなか浸れない…
でも逆に、忙しいくらいが気持ちが沈まなくていい、という考えもありますが。


そんな中、当然『相続』手続きもする訳で。
預金は、母と母の弟である私の叔父で2人で分ける形に。問題は祖父が遺した土地と建物。
叔父は生活の拠点がもう東北なので、とりあえず母がそれらを全て相続する形になったんです。
『いやいや、孫のあなたは当事者じゃないだろ?』
と思うかもしれませんが、母がもしそのまま亡くなったら次はその子供世代がその問題を引き継ぐ訳で…
ひいては、全く利用しない土地・建物が売れるまでずぅーっと高い固定資産税を払い続けなければならないんですよね。
特に宅地は、高いからネ(;´∀`)
うん、ワタクシ、バリバリ当事者やんか!!


空き家を解体(解体費用も家の規模によるだろうけど、100万単位とかで高い☆)すると、固定資産税が上がる(本来の税額に戻る、と言った方が正しいですね)ことをご存じの方も多いはず。
その制度があるからこそ、空き家増加、それに伴う問題が絶えないんだなと身に染みる…
だって下手すりゃ固定資産税が最大6倍(だったと思う)になる可能性を秘めているんだぜ…?
全くロマンチックではないけど(^O^)
土地を売るために解体したはいいけど、売れ残ってしまいバカ高い固定資産税だけ払う羽目に…
というのは正直ゴメンだ…

けど、解体しなかったらしなかったで人の住まない空き家は傷みが早い。
すでに現状、水回り(トイレ、洗面台)雨樋にガタがガタガタしている…(日本語オカシイ)
そして、そのままだと害獣がうろついたり、草がジャングルのように伸び放題になったり…
祖父の家は住宅密集地に建っていないので、倒壊で他人様に危害…というのはないかもしれないけど、放置することによって土地の所有者を含めて様々な人に不利益をもたらすのは想像に難くない。
なので、空き家の定期的なメンテナンスだったり草刈りだったりを自分もしくは業者に頼むとなると、労力が費用が発生してくるという図式。

そういうどうしようもない物件くらい、国か地方公共団体で買取、もしくは無料で引き取ってくれないものなのかな…
現実問題、無理か…
貴重な税収源。固定資産税むしり取りたいだろうし、仮に10,000歩譲って空き家を引き取ったら国民生活上、そして立場上(皆の税金を使って)解体しなくてはいけなくなるだろうし。
そもそも、全国にある厄介な空き家を全部壊せるほどの潤沢な金は、国や地方公共団体にはないだろう…
『そんなところだけに血税を使うなよ!阿呆~!』
という国民のご意見も強そうだしなぁ(^^;)



良く、不動産は『負』動産と揶揄されますが、まさにそう。
都市部の物件ならすぐに買い手はつくだろうけど…残念ながらウチは田舎なのですよ。
田んぼと畑(っぽいところ)、木が植えてあるところ、そして祖父自身が住んでいた家。
割とスーパーや学校に近いので利便性は良いのですが、年々土地の価格が下がっている土地柄。
地域全体の傾向なのでしょうがないんですけどね…(-_-;)
そして、家に入る道が田舎ゆえに狭いのもネック(買い手からしたら、嫌だよなぁ…)


…うーん、どうしたものかと思案中です(^▽^;)



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