男女差別の現状。一概に断罪出来ない部分も。

昔と比べて、男女差別の行動、発言は少なくなっていると信じたい私。
そう思う頭の片隅で、ただの願望に過ぎないのかも、という気持ちも。
表立ってやっていない、周りから分かりづらくやっている陰湿なものがあるのも確かなこと。


特に『発言』の部分では、昨今はネット、SNSなら誰でもお気軽にそれこそ世界をまたにかけて攻撃出来ますもんね。
しかも、匿名可ときたもんだ。
概ね、スッキリ爽快に吐き出してそのままトンズラすれば、自分の気持ちはさっぱりリセットって感じなんだろう。
言い換えれば、快感。
…捨て台詞よろしく、吐き出された方はたまったもんじゃないけども。

さて。

男女差別はそれはもう世の中にたくさん溢れている訳で。

「男なら金を稼げなくちゃ、甲斐性なし。一人前じゃないよ」

「出世を目指してこその漢よね」


「もう!女々しくて細かいわね。女の腐ったモノみたい」

「あのさぁ、俺らはお前ら女と子供の為に頑張っているワケよ。家事ぐらいこなしてくれる?」

「やっぱ女は若さ。経済力がねーんだからせめてそのくらいはさー」


「俺達の戦場(高給取りの花形部署や役職)にしゃしゃり出てくるな!」

男性は女性に。
女性は男性に。

これは極端に神経を逆なでするように書きましたが、皆様も少なからず、似たような嫌な『差別』を受けたことがあると思います。


時には行動で。
ある時には言動で。
そしてまたある時には雰囲気や態度で。


以前のブログにもチラッと書きましたが、以前私が事務職をやっていて…
「男じゃねーんだから、もっと丁寧にやってくれる?」
と言われたことがあったり。まぁ、些細なことですが。
その『男じゃねーんだから』の部分はいらなくない?と思いましたけどね。
究極男性にも失礼だろ、ソレ。

ただ、男女の異性からだけじゃないんですよね。差別っていうのは。
男性が男性に。
女性が女性に。

『差別』もしくは良かれと思って言い放った『お節介な善意っぽい発言』がドスッとその人のハートに突き刺さることも多々。


端的に言うと…

「俺は(私は)こうするように(周りの大人から)言われてきたし、そう生きてきた。君もそう生きるべき」
そうすれば、森の中の木のように無難に幸せに生きられるよ的な。

この『~すべき』っていうのが、結構日本人は大好物なんですよね。
強い説得力があるように締められるので、私もついつい使っちゃったり。
本当は、結構刺激物のような言い回しなので連発するとありがたみが薄れちゃうんですけどね。

ともあれ、これは『アドバイス』と受け取られるか、『カビの生えた偏りのある考え』を押し付けてくるウザい人と受け取られるか、果たして…?それは受け取る側次第。



少し話は変わります。
先日私はとあるラジオ番組を聞いていまして、ちょうど男女の違いについてトークしていました。

そのトークでは、リタイア(セミリタイア)界隈でも割と知られている『治験』のことを例に出していました。

やろうかなーと調べてみた方はご存じかもしれませんが、実は女性の治験ってあんまりないんですよ。
どんなもんかと興味が沸いて、そういう治験登録サイトを見たのですが、登録の段階から『男性限定』というのもあって。
こうなると門前払い。女性の意思が入る余地はなし。

必然的に『治験』というのは多くは『人間の男性』で得られたデータ。
『人間の女性』のデータはさほど多くないのが実情なのではないかと。

もちろん、男女の違いはあれど人間は人間であることに変わりはない。
少々の男女差を加味して考えれば、問題ないようにしてはいるんでしょうけど…
完全に女性に優しくカスタマイズされているか?と考えるとそれは…まぁ、疑問は沸きます。

そのラジオでは男女『差別』というある種の痛みの部分というよりも、こういったナチュラルな気付かない男女差と言いますか、細かいところに焦点を当てていて興味深かったですね。


『治験』と似たところで『献血』もちょっと似たようなところがあるかなぁ…
私は気まぐれでたまに献血に行くのですが、期間限定イベント、フェア(?)で配られる粗品って、バリバリの人気アイドルの女の子とかイイ感じのアニメキャラの女の子とかが多いです。
男性ウェルカム!!な感じですね。


私はグッズはいらないですけど、これが仮にイケメンアイドルや俳優、アプリゲームのイケメンキャラとかの粗品だったら女性もそれを目当てやきっかけにして献血に来る方も増えるかもしれませんね…とは思います。
特に若い人の献血者を増やしたいのなら、初心者のハードルを低くする手法としては結構いいのでは?



明らかに分かりやすい差別だけではなく、このように知らず知らずのうちに『あれ?これって実は男女で差がついている?』ということが日常に溶け込んでいると思います。
ただ、一概に断罪というか、白黒を付けづらい側面も…
その差には理由ややむを得ない事情が潜んでいたりしますので、どうしてだろう?と自分で考えることも必要なのかなぁと個人的には思います。

かたや、以前の過去記事趣味嗜好は男女の垣根がなくなってきた?のようにひと頃より過ごしやすい世界になっている実感も確かにあります。

皆様は、『男女の差別(差)』何を頭に思い浮かべるでしょうか?

コメント

  1. どき より:

    性別による趣味嗜好や適性の片寄による扱いの差までも問題視するべきではない。そこに侮蔑やからかいの感情が含まれた時は別だか

    • ある より:

      そうですね。何でもかんでも一緒くたにするのはやっぱり良くないと思います。
      男女の差は生まれ持った本能や適性の部分もありますし…
      侮蔑やからかいもネタとして受け入れる人もいますが…不快になる人も多数なので、よく考えなければ…

  2. ax より:

    >バリバリの人気アイドルの女の子とかイイ感じのアニメキャラの女の子とかが多いです。
    男性ウェルカム!!な感じですね

    多分もともと献血に男性が多いのでその層向けにリターン(景品)を出しているんだと思います。治験も楽して金が稼げるけど、どういった危険があるのかわからないといった感じで、宿泊も多いのでやはり全体的に男性の方が応募者が多いんだと思います。

    • ある より:

      確かにそうですね。私の主観で、最近は女性の献血者も増えてきたと感じますが、依然として男性の方がやっぱり多いかなぁ。
      治験は言い方をあえて悪くすれば、自分の体にリスクを負わせる行為ですもんね…
      仮に男女に募集をかけられたとしても…長期間宿泊を伴って、普段の環境から離れるのはやっぱり女性にはなかなかハードルが高い…というのがあるのかもしれないですね。

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