祖父が亡くなった。実感はなかったのに…

7月某日に母方の祖父が亡くなりました。
当初色々な意味で慌ただしく、気持ちの上でも余裕がなかったので自分自身の整理というか、備忘録として書いて置きたいと思います。

自己満足な上に、テーマがテーマですので
『あ…(^^;)』
と思った方はリターン推奨です。

7月某日の午前中、私の自宅の電話が鳴りました。
普段掛かってくるほとんどがアンケートやセールス等の迷惑電話なので、最初は無視していました。
(用があれば留守電に入れてくれるだろう…)
しかし少しの間を置き、また電話。留守電に入れる様子はないみたいだけど、妙な胸騒ぎ。
さすがの3回目に、やっと電話を取りました。


施設の方「○○さんが救急で病院に運ばれまして…」


それは昨年(2020年)の途中から祖父がお世話になっていた施設の方から。
医師の死亡確認が終わっているということで、もうこの世にいないことを理解しました。


施設の方「○○さん(私の母)の携帯に電話しましたが出なかったので、ご自宅と、そして弟さん(母の弟)に電話しました。弟さんには伝わっています」


私「そうですか…私から母に連絡してみます。病院にもこれから向かいます」


施設の方「分かりました。お葬式等の詳細が決まりましたら、またお電話頂いてよろしいですか?」


私「はい、分かりました」


私は車に乗り込み運転。途中コンビニの駐車場で外出中の母へ電話。
母は実家(祖父が昨年途中まで1人暮らししていた家)の片づけや管理をしており、今まで着信に気付かなかったよう。
祖父が亡くなったことを伝えると、亡くなったこと、そしてその時実家で起こった謎の怪奇現象にびっくりしている様子でした。
母は自分の車で病院へ向かうとのことで、病院へ現地集合という形になりました。


11時過ぎに私が病院に着き、しばらくしても母は来ないので受付だけ済ませることに。
どこに行けば分からなかったので『入退院の受付』へ。


私「あの。こちらに運ばれて亡くなった○○の孫なんですが」


入退院受付「あちらが救急になっています。待合室がありますのでそちらへ。まだ来られる方はいらっしゃいますか?」


私「母が来ます」


入退院受付「そうですか。では待合室でお待ち下さい」


待合室へ向かうと、そこには祖父がお世話になった施設の方が座っていました。
電話で話した施設の方とは違って、実際に祖父を介護してくれた人のようでした。
この度は残念なことに…という言葉から始まり、亡くなるまでの経緯、施設での生活ぶり等色々とお話しさせて頂きました。


施設の女性「○○さんは、他の入居者さんのお茶が淹れてないと『この人の、入ってないよ』と教えてくれたりして、気遣いが出来る優しい方でした」


そうだったんだな…当たり前ですが、人間らしい生活を送っていたんだなと改めて思います。

一通り話し終えると私は、病院の入り口近くで母を待つことに。
母が到着すると一緒に救急待合室へ行き、ほどなく遺体が置かれている一角に案内されて医師から話を聞きました。


施設の人&医師の話をまとめると…
朝食後に施設の人が介護をしに行ったら、唇が真っ青。呼吸はなかったそうです。
AEDを使おうとするも、無反応(恐らく心臓が完全に止まっていたから?)
運よくドクターカーに乗せて貰いましたが、そこの中での心電図も真っ平だったようです。
母と母の弟である私の叔父は、人工呼吸の延命処置はしないと前もって2人で話し合っていたので、先に連絡が取れていた叔父は延命処置は受けない旨を話したそう。
病院に到着してからは延命処置(救急処置)を病院の判断として停止。
いたずらに後は体を傷つけるだけだから、と説明してくれた医師はおっしゃっていました。
その後、10時過ぎに医師の死亡診断がされたようです。
死因は、心疾患(推定)となっています。

良くドラマ等で見る病院内の霊安室的な場所ではなくて、つい先ほどまで医療行為が行われたような普通の場所(カーテンで仕切られていましたが)
そのせいか、祖父の遺体を見ながら医師の説明を聞いていても、正直亡くなった実感はその時点ではあまりなかったです。



その後、遺体に着せる浴衣やオムツを自販機にて購入し、少しして病院の方へ渡しました。
そして待合室で一緒に待機してくれていた施設の人と、電話でやり取りを行った施設の偉い人が合流。
直接おくやみを頂き、施設関係者2人とも退出。


葬儀は、祖父の地元の葬儀屋さんに頼みました。エンゼルケア(遺体を清潔に綺麗にすること)も併せて葬儀屋さんへ依頼(病院や病院と繋がりのあるところへ頼むことも出来るみたいです)



窓口にて、諸々の書類を処理
①『入院申込書』に記入して提出(当日救急で運ばれて死亡してもこちらを書きました)


②『請求書』の説明を受ける(後日郵送。振込も出来るが、窓口に来てもらえれば振込手数料がかからないので、おすすめとのこと)


③死亡診断書(自分で持つ)

大体ここまでで、13時過ぎくらいです。
病院で飲み物やカロリーメイトを母と2人で食べた記憶がありますね。



そして、葬儀屋さんが到着。
エンゼルケア完了後、遺体を搬送することに。
私はこの段階で、強く祖父の死を実感しました。
白い布か袋のようなものに包まれて、足元をバンドのようなもので固定され、貨物搬入口のようなところから葬儀屋さんの車へ移される遺体。
(ああ…もう、生きている『人間』ではなくて『モノ』なんだな…)
救急車が病院に来る時はあんなに派手なサイレンで、あんなにも目立つ感じに患者を受け入れるというのに。
(もう、おじいちゃんは『終わったモノ』になったんだな…)
と何とも言えない気分になりました。


私と母は自分の車でそれぞれ病院へ来たので、葬儀屋さんが遺体と一緒の車に乗ってくれる手筈。
黒系の落ち着いた寝台車(厳密にはこの時点では霊柩車ではないらしいです)で、祖父の遺体は葬儀屋さんへ運ばれました。

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