雇われ人は、所詮部品扱いなのは変わらない。

当たり前のことをどこにでも転がっているような経験を交えながら、ダラダラ話していこうと思います。

新卒から十余年勤めていた会社を辞める直前、私の手取り月収は20万に全く届かない額でした。
都会から外れた地方での、何の変哲もない事務なら妥当かもしれません。

そして、人並み以上のよほどの努力をして成果を出さない限り、給与も上がる見込みはなかったです。
将来の自分の姿である先輩方の背中や現状を見て、そう予想した節ももちろんあります。ですが…
どうしてそう強く言えるかというと、このブログでは何度か触れている通り『希望退職』を実施するくらい会社に余裕がなかったからです。

恐らく、私が入社当時はそうでもなかった気がします。待遇然り、働きやすさ然り。
ただ、いつの間にか。アレッ?と。
と言うと『危機管理がなってないじゃないか!』とお叱りを受けそうですが、私自身が漫然とのっほーんとしていたのは事実ですね。うぐっ…

ところで、私は人事異動を経験しています。
私にとっては、その部署の独特な風土や仕事が色々な意味で大変でして、ネジと精神がトンでいた時期があります。
そしてある時、人事を管轄しているボス(会社有数のお偉いさん)に呼び出されました。
その方はもちろん直接私の仕事ぶりを見ている訳ではありませんが、当時私がいた部署の長から色々と聞いていたのでしょうね。
…ダメダメさ加減を。



端的に言うと、また私の人事異動をする…という内容。
当然自分では『ここでは使い物にならないから、ヨソへ動かす』のだろうなと分かっているけど、わざわざ呼ばれた以上は、一応具体的な説明を求めましたが、絶妙にはぐらかすのみ。
ただ、少し面倒くさそうな表情をして…
「…まだ、辞めたくないんだろ?」
と。


この言葉をこの人はどういう気持ちで言ったのだろうか?と純粋に気になりました。

『安月給とはいえ、一応は正社員だからなかなか辞めさせられない。仕方ない、とりあえず雇っといてやるから黙って異動しとけ』
なのか
『女性社員を無闇に傷つけて、後々騒がれても面倒だ。これ以上の説明をしなくていいようにはぐらかそう』
なのか、うーん。両方かもだけど。もしくは、全く違うことを思っていたのかもしれないけど。

お偉方の温情のつもりというか、ただの采配なのかな。詳しく聞く勇気はなかったです。

この時はまだ『希望退職制度』のキの字も出ていなかった時。水面下では分かりませんが。

そして、私が退職する時(希望退職制度実施済みで、ゴソッと年輩の対象者が抜けた後)

退職の手続きに関連する一式の書類を、説明を受けながらハンコを押すやらなんやらが済んだ後…
人事関係担当者の仕事が済んだのを見計らって、人事を管轄しているボス(この時は人事異動の時とは別の人に役職がバトンタッチ)がひょっこり。


どうでもいい世間話の後に
「生活(費用)は大丈夫なのか?」
見え見えのリップサービス炸裂。


(いやぁ~今それ言う!?)
今更言っても、何の意味もなく無駄じゃない?内心苦笑いしかない。多分、自分が表に出していた表情も引きつっていた気がする。


(先ほど、既に退職手続きが全て完了しましたよ。もし言うとしたなら、私の退職を引き留める時なのでは?私の不安を煽る材料に使うとか、でさ)
私が最後に所属していた部署の長とは退職の相談というか決意の面談をしましたが、この方とまともに会話するのは実は初めて。
最初で最後のやり取り。何故そんなに親身になってる風に話せるんだ?ほぼ接点なかったのに…
さすがやり手は違うなぁ。

一応、最後くらい定型的に優しい言葉でもかけとかないと変なところに駆け込まれても困るからな…ってことかな?
それはあり得る話。



もう希望退職制度をやり遂げた後で、相当恨みを買っているだろうから…経営陣側は。



まぁ、あくまでこれは私の推測と憶測の範疇。
被害妄想も含まれていると思う(自覚あり)



ただ一つ言えるのは、所詮雇われ人という存在は部品に過ぎないということ。
希望退職制度はそれの最たるものだし、通常の人事異動も、それこそ人が動くイベント全てに言えること。

私が辞めて出来た穴は今、誰かが埋めている…だからこそ、現在も私がいた会社はあるのだから


ポンコツ企業であれ、優良企業であれ、その考え方は同じでしょう。
違うのはより良い餌(給料であったり、有給休暇の取得のしやすさだったりの待遇の良さ)を与えるか否か。

グダグダな文章、最後までお読み頂きましてありがとうございましたm(__)m





コメント

タイトルとURLをコピーしました