ゼロリスク思考とは、リスクを限りなくゼロにすべきだという思考(考え方)のことです。
…至って、シンプル。そのままの意味ですね。
災害が多数ある国、日本。
そこに住む国民性からして、リスク回避を重要視するのはしっくりきますし、何も不思議なことではありません。
ですが、それだと話が粗いブツ切りになって終わるので、少し考えてみました。
日本の風土や気質以外にも考えられることはあります。
まぁ、まず感情的な話。怒られる(叱られる)のって嫌ですよね。
そのシーンに直面するのって、ミスを起こした時が筆頭。
「もっと俺を叱って下さい。叱られて伸びるタイプなんで!」
「バンバン仕事プリーズ!限界にチャレンジ!私を甘やかさないでビシバシしごいて下さい」
というタイプが、今の時代どれだけいるのかって話です。
もちろん世代に関わらず、ですね。
仮に学生時代、バリッバリの体育会系だとしても…その環境に慣れるように自分を合わせていただけっていうこともあるでしょうし…
本質的には、怒られる(叱られる)のが嫌!というのが大多数だと思います。
他人のこんな般若顔、見たくないし…
感情的なところを抜いたとしても…
理性的な会社生活を送っている方が大多数の中、たまにヤバレベルでネジの外れた方もいたりします。
大きなミスは、当然叱られる流れになりますが…そこまでのミスでなくても、鬼の首を取ったような顔をして…
「いやー、コイツはダメなんすよ。こんな簡単なこともミスしちゃってぇ。俺がフォローしていなかったらどうなっていたことやら。ヤレヤレ…」
そんなことを周りに吹聴された暁には…
ダメリーマン認定!!
こんな感じのヤツ、実際私が会社に勤めていた時にも見たことがあります。
(そこまで怒られることだろうか?もはやパフォーマンスなのでは?)
(ストレス解消とか!?)
とはいえ、あくまで私の主観に過ぎないのでこれ以上は控えておきますが…
ヤバレベルまで到達していなくても、繊細であったり生真面目な人だと自分に厳しかったりする分、周りに同等のものを求めたりするので、意識しているか否かに限らず不穏な空気を醸し出している、かもしれないですね。
という訳で、自分では…
(このくらいのミスや言い回しは許容範囲でしょ?)
リスク小だと判断しても、それを周りから評価する人がどう判断するのかは未知数。
(じゃー下手に冒険しないで、リスクゼロがアンパイだよなぁ)
そういう考えや行動になっていくのは、必然と言えば必然なのかもしれません。
自分の頭でリスク評価が出来たとしても、他人にそれが出来るか(出来るのにやらないも含む)はまた別の話。
会社等の組織では、ミスをする人間(リスクの発生源)をとにかく嫌います。
要注意人物ですよ。
混ぜるな危険!寄るな、触るな、関わるな!
私自身もかつて会社の人事異動で行った先で、少しでも戦力になろうと思って…
私「何か出来ることありますか?」
と先輩に声を掛けたことがありました。
先輩「じゃあこれやってくれる?」
私「やったことがないので、教えて頂いていいですか?」
先輩「あ、じゃーいいや」
というやり取りがありました。
これではいつまで経っても何も身に付かない…と思う反面、今思えばその先輩なりのリスク回避だったんだろうなと思います。
(よく分からんピヨピヨ社員がミスでもして、自分に責任が来るのは嫌だな…)
(教える時間も割けないし…面倒くせーや)
と、思っていたのかもしれない。想像の域ですが。
なので…面倒見が良くて信頼されているのにも関わらず地位が低い人は…
貧乏くじを引いている心優しき人ということも多い…
ゼロリスク思考を真っ向から反論する気はないです。
…私も、なるべくならリスクなんて背負いたくないよー、という考えですから。
しかし、会社等の組織という観点で考えた場合…
そういう人ばかりだとその会社は現状維持のままで、下手すりゃ衰退の一途をたどるんだろうなぁとは思います。
まとまらない感じになってしまい、申し訳ないです。
皆様はどう考えますか?
コメント
そもそもゼロリスクな選択肢を選べる時点でリスクの少ない職場ですよ。
ヤバい会社ならロクに訓練もしない内に「行ってこい死んでこい」ですから。
個人的には、完璧な準備をする人間よりも不十分でも先に進める人間のほうがうまくいくと思います。
実際、賢明なノウハウコレクターよりもウェイウェイやって動けるバカのほうが重宝されていますよね世の中。
その発想はなかった!
確かにゼロリスク(近い含む)を選択出来るということは、特色があったり特定のスキルを独占していたり、内部留保がたっぷりあったりと安定していそう。
社員を駒か弾かの扱いのヤバい会社と比べたら…そういう会社は衰退したとしても、じわじわ真綿で首を締める感じなのかもしれないですね。
私も個人的には、要所を押さえつつも大体の完成度で進んでいる人の方がうまくいっていると思います。
考えるより行動というのは、目に見えて分かりやすいという点でも重宝がられますよね。