『男性の育児休暇取得を推進しよう!』
これは国ぐるみで取り組んでいる最中の課題。
私の前職でも社内でそのような声があり、実際に取得していた男性がいました。
…しかし、ぶっちゃけ結構限定的で。
手放しでホワイトな素晴らしい会社だね!さすが福利厚生がしっかりしているね!とは言えず…
具体的な詳細をお話しますと育児休暇を取得した男性は、営業職等のバリバリ系ではない部署&仕事。
どちらかといえば、事務のインテリ系な感じです。
そして所属している部署も、子育てが終わった人だったり、お子さんがいない人だったりが多くて周りのサポートが十分得られる環境でした。
私の会社では、相対的に恵まれている部署。
それでも何ヶ月も育児休暇を取得出来る訳でもなく…一ヶ月も恐らく休まないくらいだったかな。
それに加え、会社と言うのは見栄や権威を大事にすることもあり『男性の育児休暇の実績作り』の為に男性を利用した側面もあると思っています(私が勝手に推測しているだけですが)
そう思うのは、他の部署の男性はほとんど育児休暇は取得しているのを見たことがありませんし、何ならお子さんの用で早退すらかなりし辛い環境だったりします(対・お客様の職だと特に顕著)
何というか、会社の世間体や見栄の為に利用しているだけに過ぎず、真に子供の為、お父さんの為という感じではないなぁ…というのを何となく当時感じていました。
まだまだ『男性の育児休暇』というのは、珍獣を見るかのような雰囲気を拭えていません。
ここからは少し話が変わりますが、話したいので話します。
そもそも、昔から議論や当事者の声が大きい『女性の育児休暇』だって、渋い顔をする会社も多いです。
(どうやって穴埋めしよう。チーム全体の残業を増やすか、パートを入れるか…)
(まぁ、どちらにせよお金掛かるなぁ…)
という流れになるのはやはり当然。
会社も慈善事業ではありません。
国の息がかかって優遇されていたり、美味しい果実のおこぼれをあずかっていない限りは自社努力をするしかない訳で…
こういうのを見る度にどこか違和感を覚えてしまうんですよね、私。
育児休暇取得者←国が給料相当分を職場復帰まで全て払う
育児休暇取得者のフォロー者←会社が一時的に給料(もしくは賞与)をアップする
というのはどうなんだろうか?
国が社会福祉の観点から、育児に関する諸々をサポートして…
会社は本来の労働以上のことをしてくれた者に対してきちんと対価を支払う…
性質が違うものをごちゃごちゃにシャッフルしないで、それぞれが手を差し伸べるエリアをきっぱり線引きした方が良いのではないかと思います。
(※出産育児休暇については『出産育児休暇の闇』という無駄におどろおどろしいタイトルで語っている記事があるのでそちらもよろしければ)
遥か昔のように『社員は家族!!』とはお世辞にも言えないような世知辛い世の中なのだから。
時代の潮流を見ながら変えていくのがいいのでは…?
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