からあげ専門店増加について考えてみる

からあげ専門店が増加している理由について考察というか、考えてみました。

①材料費が安い

牛肉や豚肉等の他のお肉より、鶏肉は安いです。
飲食店のメニューでも顕著なのですが、例えば『しゃぶしゃぶ』の牛や豚はお値段それなりなのに『鶏』だとリーズナブル。
普段家で肉料理をしない方でも
(そういえば…)
と思う方もいるのではないでしょうか?
そして、からあげ専門と謳っている以上、他のメニュー(他の材料)が少なくて済むところ。
材料費を安く抑えられるポイントですね。
つまりは、鶏肉と関連の材料(お弁当用のご飯や、漬物等の付け合わせ)を集中的に仕入れることが出来るので、仕入れコストも自然に抑えられるでしょう。

②店舗の家賃、人件費が最低限

小さなスペースで店舗運営が出来るので、家賃があまりかからないです。
芋づる式で、人件費も最低限になります。
むしろ、狭い店舗でうじゃうじゃ密集していたら、スムーズに店員さんが動けない…

つまり、初期費用があまりかからず、かつ少人数でお店を始められます。

③からあげの人気が定着している

老若男女問わず、からあげの人気は安定していると思います。
胃もたれ云々以外、味の面でからあげが嫌いという人はあまりいないような気がします。
定番・安定・間違いなし!の王道からあげだからこそ、一時だけの流行に左右されない強みがありますね。

…ここまでもっともらしい感じに書きましたけど、実は割と閉店も多かったり。

ここからは私の体験談というか、肌で感じたことを書きます。


私は地元で『からあげ専門店』が潰れている(移転?)のを見たことがあります。
東京や大阪等の中心街、黙っていても人やお金が集まるところならいざ知らず、こちらは片田舎。
地域に密着している庶民の懐は有限な訳で…
新しく出来た『からあげ専門店』のごく近くに、テイクアウトにも向いているお店(牛丼等の丼系、お寿司等)や、コンビニ等があるとバッチバチに戦うことになるんですよね。
…頑張って戦ったものの、健闘虚しくそのお店は苦境に立たされ、早々に閉店するのを見ました。


ついでに言うと、昔から定着しているお店が他にあると
(じゃあ、いつもの店でいっか♪)
となって、自然に客足がそちらに向いてしまいます。
それに、チェーン店なんかだと効率化されていて、メニューも研究され、豊富に揃えられており安定のクオリティ。
かたや駆け出しの『からあげ専門店』だと、良くも悪くもからあげが主軸なので、若干パワーが弱かったのかも…

他にも、大きな道路に面しているのにすぐさま閉店したお店も見ました。
私の推測ですが、そのお店の周囲は比較的年齢層高めの方で賑わう界隈。
いくらからあげが万人受けとはいえ、共働き夫婦や子供の夕ご飯のテイクアウトのニーズは多分ない…
息子や娘夫婦、そして孫と休日のひとときで食べる為に購入するのならいざしらず…お年寄りが普段使いに(平日に)からあげ専門店利用…ってあまり想像出来ないというか、何というか(偏見)
だったら、いっそ一気になんでも揃うスーパーに行きそうな気がするんだよなぁ…

何かが的外れだったり、お店を出す環境(住宅街、オフィス街、繁華街)によって、ちょっと戦うのが難しい側面があるのかもな…と個人的には思っています。



ここが経営の腕の見せどころなんだろうな…
最初の出店場所選びが肝心。


ビミョーに関連して、『からやま』のテイクアウトについてはこちら
『から好し』の店内飲食についてはこちらにまとめてありますので、ご興味があれば是非!

ところで、最近私が気になっているのは『鶏笑』というからあげ専門店なのですが、調べると結構店舗が多いし拡大しているっぽいので、美味しいのかな…もしかして経営手腕が凄いのかも…?

最後までお付き合い下さり、ありがとうございましたm(__)m




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