『毎日がんばってはたらく、えらい』の感想。

このコミック本の作者の思考回路、まんま私やんけ!と思いました。
実際の行動自体は異なるところがありますが、滅私奉公とは対極を行く。

※マンガより抜粋



私自身のことを語ると、就職活動では…
「御社のこういうところが素晴らしくて惹かれ、志望致しました!」
的な熱意(っぽさ)をぶつけまくり、とりあえず会社に採用され。

入社後…
(社会人って、思っていたより大変だわ…)
だんだん(最初から?)新人のフレッシュさと化けの皮が剝がれゆく…
実際こんな感じ(フラリーマン、女性の私もなっていた)になってましたもん。
ダメリーマン甚だしい状態。

数年をかけてふてぶてしくじっくりコトコト煮込まれていく、自分。

「週休5日制になればいいのになー。あぁ~」

『毎日がんばってはたらく、えらい 』という漫画は、まさに自分を見ているかのようなリアルさがありました。

とりあえず『仕事行きたくない』『定時で帰りたい』とか赤裸々で潔いのが、等身大で面白い!

そうよ。
皆が皆仕事に誇りとかやりがいとか求めていないのよ。
きっと、一生かけても天職なんて見つからないぜ!という人が多いわよ(これは私個人の意見です)

近頃は、仕事とプライベートは五分五分くらいで…と言う若者(というと何だか年寄りくさいけど)も出てきたようで。

もちろん、昔だって心の奥底では…
(あー、帰りてー。でも部長が帰んないんだよなぁ。残業代も出るから仕方ねぇ惰性で残るか)
というタイプもいたでしょう。

しかし、いまや。
その頼みの綱の残業代ですら、なかなかシビア。
むしろサービス残業という、この世で3番目(適当)に嫌なものを求められるかも…?

それを考えると、世代問わずに皆思うところが出てきますよね。



すみません。つい脱線して走ってしまいました。


…話を戻しまして。

漫画の作者本人は至って普通に真面目に社会人をやっていると思うのに…
まるで忍者かその筋のプロのような振る舞いをしている所作がジワる笑いを誘う…

言葉をあえて少なめにしたり、なくしたりしているコマも多く、そこが良い。
何だろう、この味わいは。
謎の悟りを開いてそうなひょうひょうとしたキャラも相まってツボ。

力を抜いてゆるーく生きる姿に共感と親近感、そして安心感を頂けます。

↓実際はこんな場面なのを、あんなに鋭い切り口で表現出来るなんて脱帽。

私が、新入社員の時や入社して数年までにこの『毎日がんばってはたらく、えらい 』にもし出会っていたら…
かなり心が楽になり、救われたと思う…そんな本です。

…もちろん、今読んでも全然良かったですけどね(´▽`)

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