農業委員会の仕事とは?相談に行きました。

故・祖父から母へ相続された不動産の中に農地(田んぼ、畑、木が植えてある土地)があります。
現在、祖父宅&近くの田んぼを除いたそれらの農地は、処分についてほとんどアクションを起こしていない状態。
一応不動産屋さんには、これらの不動産の情報も併せて伝えてはありますが…進展は今のところないです。
ということもあり『農業委員会』に相談することにしました。


『農業委員会』は、その名の通り農業、農地に関する仕事をしています。
その仕事の役割の中に農地の売り買いのマッチングサポートがあります。
農地が存在する地域のお役所の中に入っていたので、母と私で行ってきました。

前回にお話しした 『農地法第3条の3第1項の規定による届出書』 の提出も兼ねています。
この届出書と一緒に、司法書士事務所で頂いた相続関係書類と印鑑を持参。
受付に出てきた職員の方に届出書と相続関係書類を渡し、確認して貰いました。
相続関係書類の中にある登記完了証は特に大事で、確かに母が祖父から相続したことを証明するものです。

確認が終わると書類は返されて、農地処分についての相談をしたい旨を伝えると、応接のテーブルに案内されました。
担当者が違うのか、受付とは別の職員が対応するということで、入れ替わりにその方が席に着きました。
今までは祖父と叔父が農地の管理をしていたけれど、祖父が亡くなり母が相続したのでこれからは農地を管理出来ないと説明。

すると農地バンクへの登録申請書個人情報を使うことに対する同意書を渡されました。

職員「農地バンクに登録したら、もう農地を管理しなくていいと勘違いする方がいらっしゃるんですが…登録している間、草刈等の管理は持ち主にやって頂くことになっているので」


(全部丸投げ出来たらどんなにいいか…(^^;)でも農地バンクに登録されたすべての農地を、税金注ぎ込んで管理は出来ないんだろうな。現実問題)

職員「我々は、売り手側(貸手側)と買い手側(借手側)の橋渡しはしますが、後は当事者間でお願いしています」


私「個人間売買や、不動産屋さんに頼むとかですか?」


職員「それだけではありません。どのくらいの金額で取引するのか等の詳細な条件等も話し合って下さい」


私「相手は探すけど、後はあなた達で全部やって下さいよってことですね?」


職員「そうですね」


お話によると、農地バンクに登録されるとその地域の農家のボスみたいな人(組織?)に農業委員会から連絡が行くようで、そこから農家のネットワークに働きかけていくという流れがあるらしいです。
なるほど…全然知らない世界だ。


職員「登録しても、売り手側(貸手側)と買い手側(借手側)がマッチングするのは2~3割がいいところですね」

(ええーっ、そんなにマッチしないのか…)

農地について、不動産屋さんに買い手を探してもらうのと並行でこちらのバンクにも登録することにしました(職員の方に聞いたら、同時進行は全然問題ないとのこと)
数打ちゃ当たるじゃないですけど、手放せる可能性は高い方が良いですからね。

農地バンクへの登録申請書には、農地のデータ(住所とか地目【田、畑等】)や、すぐ使用できる状態か否か、売却か貸すか、もしくはどちらでも構わない等を書く欄があります。

職員「売却と貸すの、どちらでも構わないという形にすると間口が広がりますが」

持ち主としては売却が一番すっきりしますが、貸すことも選択肢に入れることにしました。
貸すことが出来たら『草刈り等の管理』もセットでやって頂けるので。

そして、私達が農地の住所だけ見てパッと特定出来ないものは、航空写真で判断しました。

職員「航空写真を(プリンタで)出してくるので少々お待ち下さい」

そんなに時間は待たずに(多分3分も待ってない)白黒の航空写真がプリントされた紙が目の前に出されました。
この田んぼは所有しているけど実際に作っているのは○○さん(そういう契約?がされているのかも知らない)こちらは田んぼで稲刈りが済めばすぐ使える等々、答えていきます。

私「もし不動産屋さんの方で農地が売れたら、農地バンクからは抹消しないとですよね?その場合はどうすれば」


職員「その場合はですね…(農業員会の電話番号を紙に書く)こちらに電話して頂ければ対応致します」

私達は農地バンクへの登録申請書個人情報を使うことに対する同意書 を提出して『よろしくおねがいします』と頼み、農業委員会を後にしました。

訪れた所感としては、対応はそれなりに丁寧だったと思います。
でも、親身かと言われると…うーん。
良くも悪くもお役所って感じかなぁ。
私達のように扱いに困って『農地バンク』に登録しにくる人達は恐らく多いんだろうと思います。


事務的に次はコレ。ハイハイハイ。では預かりますね。終了。さよなら!になるのも仕方ないのかな。


職員の人件費も含めて予算ももちろん決まっているんでしょうしね(そこまでこちらが心配しなくてもいいかもしれませんが)


農業委員会にあまり期待しないでおきます…と言いつつも、心のどこかで吉報を待ちたいと思います。
抜粋程度ですが、最後までお読み頂きありがとうございました!









コメント

  1. 早野克巳 より:

    羨ましいですね。
    農地をお借りできませんか?
    ちなみに都道府県はどちらでしょうか?

    • ある より:

      お貸ししたい…(切実)
      ただ、農地のことや農業委員会に関わって分かったのですが、借りるにしても農業委員会の許可(耕作の具体的な計画等を提出)が必要だったり大変そうです。特に農家以外の方にやたらと手厳しいんですよね(>_<) でも、そう言って頂けるだけで感謝です! 都道府県は隠さなくても支障はない気がしますが、一応関東ということだけ公開しております。

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