私がこの記事を書いている時点で30代~40代の方にとっては、若い頃にハマった作品の1つにこちらの作品を挙げる方も多いのではないでしょうか?
『「十二国記」30周年記念ガイドブック』の本を読みましたが、もうそんなに時が経ったのかと思わず感傷的になりかけるほどです。
もちろんおめでたいことですけどね!
その年代ではなくとも、この作品の面白さに魅了された方は数知れず。
…でなければ、未だに続刊が切望されることはないだろうから。
個人的意見ですが、この作品を知らない方に向けて言いますと、ゲームの『テイルズシリーズ』(どうでもいいですが、私はテイルズオブジアビスとテイルズオブシンフォニアが特に好きです)や『幻想水滸伝シリーズ』が好きな方はハマると思います。
主人公と仲間の掘り下げ、仲間に加わる時の胸熱展開はそそるものがあります。
本日は『十二国記』について勝手に熱く語ります。
私がこの作品に初めて触れたのはアニメですね。
どうやって作品を知ったのかは覚えていないのですが、当時小説は一切読んでいませんでした。
真面目な委員長気質の女子高生が、謎の動物(と言っても基本的に人型でいる)に異世界に半ば連れ去られる。
ちなみに、この女子高生は本来異世界で生まれるはずだった設定かつ、謎の動物(王を選べる)になぜか王に選ばれる。
一緒に異世界にやってきた高校生と共に異世界の現実を知る、というか思い知るという感じですね。
『窮すれば鈍する』という言葉があるように、それはまぁたっぷりと汚い人の本性を見せつけられます。
人の醜い部分、ロクでもない世界の見せ方が秀逸。
けれどネズミの半獣の青年と出会い、真に人の温かさを知ります。
しょーもないと思っていた世界も、少しはいいところがあるのかもしれない、と。
ここが大きな転機ですね。
そしてなんやかんやあって(端折り過ぎてスミマセン)王位につくのですが、悪代官のような重臣やら複雑な王宮内政治に振り回されまくります。
その後、半ばお忍びで王の身分を隠して市井や王としての勉強をします。
やがて圧政者に果敢に立ち向かう勇士達と行動を共にし、最終的に圧政者を打ち倒し王としての貫禄を見せます。
この間に様々な個性的登場人物が出てくるのですが、語ると果てしない文字数になるので割愛。
それぞれの人生が交わるところは、心が震えます。
(そう!これが見たかったんだよ!)
と。
私はアニメ版しか見ていないのですが、今年になって再び十二国記熱が私の中で盛り上がりました。
アニメをもう一度見直すと、続きが気になって仕方がない。
(本を読んでみたいな…)
基本的に電子書籍派の私は、とりあえず電子書籍で探したのですが…見当たらない。
どうやら電子書籍化されておらず紙でしか発行されていないようなので、紙の本を購入。
↓とりあえず、この2冊!
『黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)』と『図南の翼 十二国記 (講談社X文庫)』ですね。
別々の出版社から購入した意味は、特にないです。
たまたま手に取れたのが、これだったというだけですね。
特に『図南の翼』はファンからの人気も上々だそうで、これから読むのが楽しみな一冊。
ファンタジーな設定でありながら、人々がその国で生き抜く姿はふわふわとしたものでは決してない。
このバランスこそが、この作品全体の魅力の1つであると思います。
主人公だけではなく、愛すべき重要なキャラクターをしっかりと掘り下げて描く…
これが十二国記の最大の魅力なのだと確信しています。
皆様もご興味があれば、是非に!
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