『大人のいじめ 』を読んだ感想。

某メディアでも取り上げられた本なので、恐らく有名なのだろうと思います。
もしかしたら、『大人のいじめ』読んだ方も多いかもしれません。

『職場のいじめで精神障害を発症した件数が、この11年で10倍に!』
というショッキングな事実をまず突きつけられる本書。

いい歳こいた大人の間にだって、いじめはあります。
というか幼くてもいい歳こいても人間には違いないわけで…忍耐や根性にも限界がありますよね。
人によって、許容量も強度も違いますし。
これは人間に生まれた宿命…?なのかもしれない。



ただ…単にそのやらかし人物が幼稚な性格であったり、サイコパスのケースもありますが…

そこはその、少ないと仮定します。
かなりの方が1日の大半を過ごすであろう職場の環境や規律がトチ狂っているからこそ…のものが多いのが現実では?

つまり何が言いたいかと言いますと…
『職場いじめは、日本社会の構造的問題だ!!』

大企業で相次ぐ、いじめによる自○…痛ましくニュースに取り上げられています。

そしてこの本によると…
『いじめのある職場は、長時間労働の割合が2倍以上』
とのこと。
これは納得ですね。

↓程度によるとは思いますが、最終的にはこんな状態になるでしょう。

こんな状態の人同士が、いじめたりいじめられたりするというある種の地獄絵図。
なんというか、両方とも手負いの獣のような状態。

まともな状態ではない人が、同じくまともではない状態の人に対してガス抜きとしていじめをする。
何というか、不毛。

ちなみに…
『約5割の会社が、いじめを放置』
しているとのこと。
これに関しては、学校ですらまともに対応していないところもあるから推して知るべし…と言う感じでしょうか?

私がこの本を読んで印象的だったのは『いじめが一番多いのは、「医療・福祉」の職場』の部分。
真に迫る内容で、現場の悲痛な声が心に刺さりました。

介護施設の入居者に対する介護の粗雑さ、劣悪さに意見した(反抗として認識されたのだと思う)正常な人間がいじめに遭う不条理。

例えば…
①きちんとした介護を学びたての新人
②今まで正常な介護施設で適切な介護をしてきた人

に対してそれは行われるでしょうね。

「施設の方針に沿わないヤツは再教育だ!」

「他の職員への見せしめだ!」


「それでもダメなら、イジメ抜いて退職に追い込んじまえ!」

読んでいてスゴく不快ですが、生々しい現実を知ることが出来ました。

こちらの『大人のいじめ』という本には、他にも『発達障害者』へのいじめ、『生産性の低い労働者』へのいじめ等様々なケースが書かれていますので、機会がありましたら読んでみて下さい。

ちなみに私自身は『Audible』(初めての方は無料キャンペーンあり)で聴く読書をさせて頂きました。
読書は目が疲れる…という方や、声の方が頭に入る派の方にはおすすめです。


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