食料危機とは…過去の歴史とこれから

食料危機とは、簡単に言うと『食料不足が危険レベルまで到達すること』もしくは、その懸念です。
一口に食料危機と言っても、原因や背景はそれぞれ異なる訳で…
それこそ、太古の昔からあった『農産物不作による飢饉』は代表的なもの。


そしてこれは母から、母は祖母から聞いた話なのですが…
戦時中の食料不足のお話を少々。

私の曾祖母が昔住んでいた場所は、小さな駅の近く。
そして当時の田舎としては、何ら珍しくない農家でした。

食料不足に陥った戦時中、一家の大黒柱であろう男性達7人くらいが曾祖母の家に訪ねてきたそうです。
恐らく、1人1人自分の家庭がある方達だったのでしょう。


「何か、食べ物はないかい?」

その男性達は都会から来たそうで、大きなリュックには上等な着物等の食べ物以外の品が。
街から鉄道に乗って田舎の駅に降り立ち、その駅近くの農家を訪ねて着物等と食べ物を交換してもらう算段だったみたいです。

曾祖母の家は、この物々交換に了承。
無事に彼らは、背負っていた大容量リュックに食料の農産物を詰めて帰宅出来ることに。


余談ですが、疲れてお腹を空かせていた男性達に、ふかし芋も振舞ったそうです。

現在、当時の曾祖母の家は取り壊してありませんが、駅が近くて利便性が良かった立地だからこそのエピソードだなと思います。
いくら都会から農家を訪ねるとしても、秘境のようなド田舎に行くのは困難でしょうし。

このような戦時というイレギュラーな時代、背景、環境で食料不足というのもあります。

さて、現代。
昨今は農地を農業を守ると言いながら、農家にとって不利な(農産物の買取価格が安い)条件があったりとチグハグ。
実際に今年、故・祖父の田んぼの米を出荷して分かりましたが、きっちり米の検査を受けて出荷をするにしては割に合わない買取価格だな…と感じます。
専業・兼業問わず、採算合ってるんだろうか…と考えてしまいますね。
いや、逆にどのくらいの規模でやると採算が合うのだろうか?と考えてしまうなぁ…


消費者側も、農産物を見る目って厳しいですしね。
『曲がりきゅうり』なんかも、形が整ったきゅうりと味は遜色ありませんが、安く買い叩かれるし…
まぁ、それを私も一買い物客として
(お、ラッキー♪)
と喜んで買っちゃうので、何とも言えない複雑な気持ちになりますが(;´∀`)


とはいえ、普通のスーパーでも『農産物直売コーナー』がしっかりあったりするので、そこにうまいこと野菜を並べさせて貰うことが出来れば、活路が見い出せるのか…!?

しかし1つ言えるのは、日本の農家には決して優しいとは思えない環境が在るのでは?
そしてこれからも何だかんだ惰性じゃないけど…続いてしまうのでは?
…と懸念されます。

そんなご時世の中、最近考えることがあります。
広大な土地は管理しきれないけれど、農産物を育てる畑は多少なら手元にあっても良いかも…と。
実は現在、持て余し気味の畑に玉葱を育てています(現状、植えて放置しているだけだけど)
お試し感覚なので、どう転ぶかは神のみぞ知る…(^^;)

12月下旬に撮影した玉葱の様子。

あまり植えた時と変化がない気がする…でもとりあえず、枯れてはいなくてホッと一安心。
不安なく玉葱が年を越せそうで良かった!
寒さに強いと噂の玉葱の健闘を祈りつつ、これからもウォッチしていきたいと思います。


最後に…
フィクションですが『食料危機』が1つのテーマである『定年退食』という作品がとても心に残ったので、よろしければこちらの記事も併せてお読み下さいm(__)m




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